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魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 2

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刹那、テレビから速報を知らせる音が鳴り響いた。

番組が放送中の為、画面上部にその速報が表示された。

そこには、『次元震速報』と書かれていた。

「はやて!!」

ヴィータが彼女を呼ぶ。急ぎ足ではやてはテレビに近づいた。

次々と表示される速報をはやては読み上げ始める。

「“第51管理世界レヴス、第52管理世界カーベイラにて次元震を観測……震源は狭間の次元空間内と推測……震度はM(マグニチュード)2.5……余波による心配はありません”……」

番組の音が目立つくらいに、周りは静まり返っていた。

「はやて、これで19回目だ…」

「………」

「明らかに何か変です…」

「せやな。ヴィータ、リイン」

立ち上がり、はやてはソファーに腰掛けた。

「次元震の理由は移転装置の欠陥……だけどこれは新暦になって少ない時代の当時だけ…」

「フェイトちゃんの言う通りや。当時は次元震が頻繁に発生してた。装置の完成度がまだ100パーセントやなかったからや。管理局は全ての装置を自主回収して原因を探った。判明した原因は装置起動時の魔法の量が多すぎた事やった。改良を重ね、完成した装置は次元震発生率を0に抑える事に成功した。それ以降、次元震の発生は観測されなかったんやけど…」

「今になってまた、発生し出した…」

なのはの言葉に、はやては只頷いた。

「一週間前から数えて19回目。上の方も、静観する余裕無くなってきてるやろう。管理局の回収ミスか、それとも………『未発見世界』からの強引な移転介入のせいか…」

「“未発見世界”……一理あるわね」

グレースもまた思考する。

『未発見世界』――管理局ないし旧暦または以前から発見されていない次元世界の総称である。管理局発足前に抹消され、世間に知らされていない世界も同じカテゴリーに入る。

「管理局も本格的に動かな取り返しのつかへん事になる……どうにかせーへんと…」

腕を組んではやては唸る。

「恐らくパパも対策を練っていると思うから…一回全体ミーティングを開いた方がいいわね」

「ハリー中将ならお考えでしょう。早速明日、中将に掛け合ってみます」

「お願いします」

シグナムとグレースが話していた時、食器の片づけを終えたシャマルが、エプロンを畳んで居間に入って来た。

「そう言えば、バスターの方は再開するの?」

「…えっ?」