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魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 2

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「違う!!真の目的は何だ!?」

「あっ、そうか…。言ってなかった。実はダミーもいるんだよね!」

「………」

「注意してね。ダミーは自分以外の人間には容赦ないから。あっ、ダミーを倒したら反則だよ。あくまでもダミーだから」

「……まさか!?」

何かに気付いた表情になるフェイトに対して、クラウスは楽しい感情をさらけ出す。

「今頃気付いても遅いよ。ダミーはもう動き出している。僕の能力は知っているよね?君へのメッセージに使ったの……あれ、殺した人のなんだよね」

「みんな……!?」

出口を見つめるフェイト。

「よし、復習しよう。僕の能力は自身の魔力を引き出し、それを生命体に侵入させ、操る事が出来る。けど、生きている人間や動物とかに侵入すると面倒なんだよねぇ。制御するのに無駄な魔力使うし…」

「………」

「対して死体には簡単なんだ。だって死んでるんだもん。抵抗なんてしないし少ない魔力でも操れる」

一向にフェイトは自分を見つめない。しかし、クラウスはその顔を見て興奮する。

(君にはその顔が一番似合う。憂いの表情……もっと見せてくれ)

「遺体って何処に置いてるの?場所によっては大変な事になる、ゲームが出来なくなっちゃう。あっ、そうか。全滅する前に行けば間に合うかも…」

高く飛び上がり出口付近に着地する瞬間、彼を阻む存在がいた。

デバイス同士の激突する音。

ソニックムーブにより加速したフェイトが雷音を轟かせクラウスを止めたのだ。

「何で止めるの?早くしないとみんなダミーに殺されちゃうよ?」

「一瞬不安に思ったけど……無駄だった」

「……?」

「みんな殺されないし、そんなゲームもしない!!……私の右腕には、『ストライカー』がいる!!」

「“ストライカー”?あのオレンジの長髪の子?」

「お前とは比べ物にもならない、優秀な部下だ」





フェイトとクラウスが対面した頃――。

工場を覆う結界の影響で中の様子は分からない。

それもあって外は比較的静かだった。

フェイトの指示の下、特務部隊バスター所属の局員は武装し、バリアジャケットを覆う。

その一人、ティアナ=ランスターも同じ状況にいた。