二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 2

INDEX|7ページ/41ページ|

次のページ前のページ
 

他の局員とは明らかに異なる姿――。

“ある”教導官をベースに作られた、白を基調としたバリアジャケット。
彼女の両腕に握られた拳銃型のデバイス――クロスミラージュ。

『ストライカー』の称号に恥じぬ、神々しさを纏っていた。

「フェイトさん……無事でいて下さい」

声に出すつもりはなかったが、心配さ故に口にしていた。

それは、ティアナを含む全員の思いを表現していたに違いない。

「う、うわっ……!!」

ふと、そのような声――というより悲鳴が、遠くから聞こえてきた。

被害者の女性の遺体を車に運んでいる最中に出したらしい。

即座に駆けつけたティアナは、状況確認の為局員に問いただす。

「どうしました?」

「い、遺体が勝手に…っ…!?」

「遺体……?」

遺体の方を見ると、常識では考えられない事が起きていた。

ティアナは、それに釘付けになってしまった。

担架で運ばれていた遺体が、上半身だけ起き上がり直立していたのだ。

「ど、どういう事…?クロスミラージュ?」

「Though her death was confirmed.」――
「死亡は確認しましたが…」

遺体はその後、更に動き出す。

担架から降り頭を垂らしてその場に立ち尽くした。

「た、立った……!!」

「皆さん、遺体から離れて下さい!!」

叫びにも似た指示で、ティアナは局員、警邏隊に告げる。

遺体を中心に離れていく人だかり。

ティアナ及び武装局員は警戒して見つめる。

刹那、その遺体が魔法を発動させた。そして、灰色の魔力光は剣の形になり、遺体の右手に握られる。

「ティアナちゃん、遺体にはリンカーコアが無い!!魔法は使えない筈よ!!」

黒のショートヘアの女性武装局員――グレース=レイヴン三等陸尉が、ティアナに助言する。

「グレースさん……じゃあ…まさか!?クロスミラージュ、調べて!!」

「Yes,sir.Magic retrieval beginning.It is retrieving.」――
「はい、サー。魔力検索開始。検索中…」

その突如、風を切る音と共に遺体の姿が消えた。

「……え!?」

「Sir!!Mode two!!Dagger mode!!」