二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 3

INDEX|13ページ/30ページ|

次のページ前のページ
 

「こ、これは…!?」

「カメラが、破壊されていく!?…二佐!!」

「………来たか…!」

「ミリィ二佐、やはり…!」

「あぁ……ターミネーターだ」





基地内にアナウンスと共にアラートが鳴り響く。繰り返し続くそれは、事態の危険度を表していた。

兵士達は武器を取り足取り早く行動する。

《第一級警戒態勢。基地内に侵入者あり。基地内に侵入者あり。敵はターミネーター、T‐800と推測。狙いは『魔法』と断定…》

レイル達フレイヤ本拠地所属の兵士も、慌ただしくなっていく。

その様子は、俯瞰から見れば蟻の大群の如く――。

「第5小隊、整列せよ!」

「同じく第8小隊、整列!」

横隊で集まる兵士達とは別に、T‐900だけは離れて並んでいた。

「これより我らは、敵撃破に向かう。侵入したのは一体と確認されているが、増援もあり得る。出来るだけ武装は十分にしておけ」

「第8小隊は別行動だ。大きく展開し敵を包囲する」

「了解!」

兵士達の敬礼を他所に、T‐900は一人歩き出す。

「何処に行く?」

彼女は振り向こうとしない。

「私が行くべきだ。相手がターミネーターなら尚更…」

「勝手な事を言うな。お前は俺の部下だ、共に行動してもらう」

「………レイル…その命令は…受けられない…」

「待てっ…T‐900!」

彼女の足はレイルから遠ざかり、やがて人混みに紛れ姿は見えなくなった。

「……俺達を庇う為か…。レイル、こう出るのは分かっていたんじゃないか?」

「あぁ…分かっていたさ…」





「ぐわぁぁぁぁ…っ…!!」

機械は容赦なく人間を薙ぎ倒す。

次々と倒れる兵士を踏み越え、機械は前へ進む。

ネームプレートは既に意味はなく、効果もない。

ガドリング砲を軽々と持ち上げ、左右に振る度弾丸の礫が襲う。

今、敵を止める者は――いない。

「撃て撃て撃てーーっ!!奴の動きを止めろーーっ!!」

銃弾は男に直撃するがものともせず、ひたすらガドリング砲を撃ってくる。

全滅しても兵士が途切れないのはある意味脅威となるのだが、男にとっては大して苦にならない。

何もかも、時間の問題だった。

男は更に奥に侵入するが、そのエリアには兵士の姿がなく、静寂に包まれていた。

辺りを見渡しても確認出来ない。

男――ターミネーターは索敵モードを発し、瞳を赤くした。

「今だ!!撃てーーっ!!」

刹那に、伏兵として現れたクレイヴ率いる第8小隊の別動隊が、ターミネーターに銃弾を浴びせる。