二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 3

INDEX|24ページ/30ページ|

次のページ前のページ
 

「二佐…!!」

「ゴホッ……グハッ…!!」

「貴様ぁァア!!」

敵に向かって走り出す。

しかし、敵は潰れた砲口を向けていた。

「なっ……!?」

クレイヴの目には、信じられない事が起こっていた。

破壊している筈の砲口が、完全ではないが修復されていたのだ。

「自己修復…!?」

そして刹那に、プラズマ砲を放つ。

屈んでかわしたクレイヴは、近づいて刀を鞘に収めた。

「アーチェス流剣術、一式……」

敵の足元に屈み、居合いの体勢をとる。

「“一閃”!!」

素早い一撃を見舞う。

刀をゆっくりと鞘に収める。

カチンッと音を立てた直後、マシーンの両太股当たりが横にズレ始め、最後には太股を境に真っ二つに斬れた。

床に倒れる胴体に止めを刺そうとするが、敵のプラズマ砲により阻まれる。

しかし放った方向が、運悪く収容室を貫いてしまった。

「!?……しまった…!?」

T‐900の熱関知システムがアラートを示す。

「……!?…何だ…!?」

刹那にプラズマ砲が迫り、室内を光の直線が貫く。

「プラズマ……まだ使えたのか…やはり私も…」

「行くな!!」

T‐900が出入口に向かおうとした時、向こうで屈むミリィがそう叫んだ。

室内から見えるその姿は、コートは脱げ額には一筋の血が垂れていた。

「お前の任務は必ずやり遂げなくてはならない!!必ずだ!!だから…私達を信じろ!!お前と私達は……仲間だ!!」

「………」

「お前は……立派な兵士だ」

ミリィは立ち上がり敵の方へと走っていった。

「……“仲間”…」

T‐900は立ち尽くす。

その単語を聞くと、無意識に思考が巡る。

意味は理解できないが、それを知りたいという探究心が芽生える。

(信じる…か……兎に角、今はレイルを守らなければ…)

振り返り、装置へと歩き出した。

幾度となくプラズマ砲が放たれ室内が崩壊していく中、T‐900は歩を進める。

修復が続いていながらも、T‐850はミリィとクレイヴを苦しめていく。

装置の前に着いたT‐900は、ゆっくりと装置の中に入る。

その時再びプラズマ砲が撃たれ、ボロボロになった収容室の壁が耐えられなくなって崩壊した。

「……!?」

T‐900の姿が、敵の赤い視界に入る。