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魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 3

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雲一つ無い青空。
澄んだ海原。
穏やかな町並み。

都市郊外の田園地帯に、紅い魔法陣が出現した。

紅く輝くと同時に光が筒状に伸び始め、一瞬の内にフェイトとティアナ、数名のバスター隊員が姿を見せた。

光と共に魔法陣が消滅し、その場に佇む。

「現在13時02分……任務を開始する。各員、魔力サーチを展開するよう…」

空間モニターを見つめながらフェイトが言った。

「此処が呂琥海か…」

辺りを見渡しながらティアナは呟く。

「ティアナ…」

「す、すみません!」

「いや…………綺麗でしょ?この惑星(ほし)?」

青空を見上げるフェイトに、ティアナも釣られるように見上げる。

「青空も…景色も…海も…空気も…全部綺麗…。人々の温かい心に癒される…。だけど…それを脅かそうとする者がいる。私は…許せない。絶対に……クラウスを捕まえる!!」

「そうですね。私もあの時の屈辱がある。…逮捕しましょう…必ず…」

思いに耽っていると、フェイトの前に空間モニターが出て来た。

《フェイトさん、その地点から距離3000の北北東の位置に、例の魔力をキャッチした情報があります》

画面にはシャリオが映っていた。

「分かった、早速行ってみる」

《それと、凱嵐(かいらん)支部から既に局員が向かっているとの事です》

「うん、了解」

モニターが切れる。

『凱嵐支部』――正式は、第81管理局呂琥海支部『凱嵐』である。
首都『琳雪(りんせつ)』にあり、呂琥海全てを統制する場所となっている。

「みんな、行こう」

刹那に、ティアナが空間モニターを操作し始めた。

入力し終わると、画面に
『VOICE INPUT』――
『音声入力』
と表示されていた。

「フライングジェットシステム」

認証して
『FLYING JET SYSTEM F・J・S』
と画面に出た。

直後に、クロスミラージュを介してビームが射出され次第に物体が現れていく。

マンタのような人一人乗れるくらいの広さ形の、噴出口の付いたボートが現れた。

「Complete.」

コアを点滅しながら、クロスミラージュが言った。