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魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 3

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「これを見てくれ」

転移装置の内部構造がサーモグラフィーで表示されたモニターに、ミリィが注目させる。

そして最も人目に付く物があった。

球体上に碧く輝く、中心の物体。

暗号で呼ばれている――『魔法』だった。

「これが…魔法…」

ヴェザールが覗き込んで見つめる。反射して彼の顔がほんのり碧く染められていた。

「これが本当に魔法だったら、凄い事ですね」

画面を見つめながらミラージュが言う。

「まあな。本当に魔法世界に繋がっていたら、我らの勝利は確実な物になるだろう」

ミリィの言葉が正しければ、人類は永劫の生を手に入れやがて平和が訪れる。

しかし、その確率は0に等しい。

“魔法世界”という未知の世界に賭ける博打めいた事を堂々とする。

得られる物は大きい。

逆も然りである――。

「………」

T‐900もまた、魔法を見ていた。

彼女の瞳に、碧く輝く魔法が鏡のように映し出される。

魔法は一同の目を碧く輝かせ、魅了させる。











碧く輝く巨大魔力スフィア。

艦船クラウディアの動力室。

頑丈に守られた魔力スフィア搭載の動力装置は正常に稼働し続ける。

動力室に繋がる廊下を歩くフェイトは、既にバリアジャケットを纏い操縦室へ向かっていた。

廊下に設けられた窓には、次元空間特有のどす黒い景色が見える。

次元航行隊に入って長くなるが、この景色は何時見ても良い物では無い。

だからフェイトは極力視界に入れないようにしている。

特に何も考えず歩いていたら、もう操縦室の前にまで来ていた。

人に関知して、扉が空気圧の音を鳴らし開く。

操縦室には、バスターの隊員達、クラウディアの乗員達、そして艦長席に義兄のクロノが座っていた。

シャリオを除くバスターの隊員達もバリアジャケットを纏い、座標等が空間モニターに表示された正面を見つめていた。

因みにシャリオは通信席に腰掛け、グレースはピースウイングのバリアジャケットを纏っていた。

「フェイトさん」

ティアナがフェイトに気付き、彼女に近づく。

「デバイスの調整は大丈夫?」

「はい。済ませました」

「Don’t worry.」――
「心配しないで下さい」

「ふふっ……そうだね、クロスミラージュ」