二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 4

INDEX|14ページ/28ページ|

次のページ前のページ
 

「危なかった…」

瓦礫の間を通り、溜め息をつく。

しかしサイドミラーに男の姿が無い。しかも後方にサーチしていたがキャッチされない。

見失った事に焦りを見せるフェイトに、バルディッシュの声が飛ぶ。

前を見ると、遠方に止まっている男の姿があった。男は既に銃を此方に構えている。

「……ッ!?」

フェイトに向け銃弾が撃たれるが、オートシールドによりガラス前で防いだ。

咄嗟の反応でハンドルごと動かし身を隠した所為で、車の進行が大きく擦れ歩道に乗り上げ電灯の支柱に衝突した。

フロントは凹み、エンジンは完全に停止した。

「Are you all right,sir?」――
「大丈夫ですか、サー?」

「う……うん…大丈夫…」

ハンドルに前屈みして寄せる。視線を右に向けると、男は銃を下ろし背を向けて去った。

「行った…?どうして…?」

開きづらくなったドアを開け、外に立ち尽くす。

小さくなっていくバイクを、只見つめ続けていた――。





クラナガン郊外のステーション。

出入口に2人の少年少女が出て来た。

外見は子供なのだが管理局の制服を着ている。不揃いな格好でも世界を守る局員なのだ。

赤髪をした少年とピンク色の髪の少女――。

少年の掛けるバッグには、隙間から小さな白竜が顔を出す。

「きゅるくーッ!」

「そうだねフリード、やっと着いた…」

「遠征の任務だったから疲れちゃったね」

「うん。でも報告を頼まれたお陰でミッドに来れたから良かった」

「フェイトさんやスバルさん達に会えるといいね」

少年の名はエリオ=モンディアル。

歳は11。
フェイトを後見人として引き取られた施設出身の男の子。
一年前の機動六課で新人フォワードのガードウイングを勤め、JS事件を解決に導いた。
過去、スカリエッティを中心に実行されたプロジェクトFの人造魔導師でもある。

少女はキャロ=ル=ルシエ。

歳は11。
ル=ルシエと呼ばれる一族の生まれで小さな白竜――フリードリヒを持つ竜召喚士。
だが高い能力故一族から追放され施設にいた所、フェイトに引き取られエリオと同じく後見人とされる。
彼女も機動六課でフルバックを勤め、新人フォワードとして力を振るった。

現在は2人共辺境自然保護隊に戻り、長期遠征を終えこのミッドに来たのだ。

「ええと、地上本部に行くには…」

エリオがキョロキョロと辺りを見回すと、遠くの方に見覚えのある人影があった。