魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 4
自動的に球体のある人物を分析する。
すると、脳内画面に信じられない結果が映し出された。
『TEAMINATOR―T‐Ω(オメガ)』
その結果を知り、咄嗟に脳内を通常化する。
「レイル!!」
「!……どうした、T‐900?」
「ターミネーターですッ!!新型のッ!!……何故この世界にいるか分かりませんが、此処の最上階にいますッ!!」
「何だと…!?スカイネットは既に魔法世界の存在を知っていたという事か!?」
「可能性は高いですッ!!それに、ロストで見たあの碧い球体と似た反応がありましたッ!!」
「何ッ!?……まさか、魔法を先越された…!?…いや、まずは今の状況を打開しなくては…!!」
「敵はハヤテのいる司令室にいます!!」
「くッ……敵は何の為にヤガミを狙ってる!?」
レイルは両手首を動かすが、ビクともしない。
「クソッ、外れない!!」
レイルに掛かるバインドに目を向けると、突如彼女の視界が赤くなった。
「……!?」
予測出来ない事に戸惑いながらも、視線を維持し続ける。
すると、視界が不規則にブレ出しバインドを調べ始めた。
『MAGIC RELEASE』=『魔法解除』
不意に現れた未知の結果に、T‐900は従うままに口を動かした。
「マジック……リリース…」
その刹那、レイルに掛かったバインドがガラスのように砕け散った。
「なッ…!?どういう事だ!?T‐900…!?」
両手を見て驚きを隠せないレイルを余所に、彼女は自分に掛けられたバインドを解析する。
「マジックリリース…」
バインドが砕け散り両手が解放された。
「T‐900…T‐900!?」
直後に瞳の色が正常に変わると、彼女は掛け声に気付きレイルを見つめた。
「すみません…今の状況……私自身も予測出来なかった事です」
「そうなのか?だが魔法を消去するとは…魔法が使えないのにどうして…!?まぁ今はこの状況に感謝しなくてはな!」
立ち上がり扉に向かうが、それにも魔法で鍵が掛かっていた。
「チッ!!此処もかッ!!」
「下がって、レイル」
T‐900の殴打により、扉は吹き飛び酷く凹む。
「ふっ、これでは魔法もクソも無いな」
「…!!……貴様ら、どうやって…!?」
「見つかったか。面倒事は御免だ。急ぐぞ」
「武器は突き当たりの部屋にある筈です」
「分かるのか?」
「はい、先程の感覚が残っているらしく、武器を識別出来るようです」
「そうか、分かった。それを信じてみよう」
局員が集まる中、レイルとT‐900は突き当たりへと走り出した。
作品名:魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 4 作家名:神威