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魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 4

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呂琥海の捜査から4日後。

第1世界――ミッドチルダ。

首都クラナガンにある百貨店が、火災を引き起こしていた。

その規模は熾烈を極まり、黒煙が舞い上がっている。

最悪な事に、炎はビルの真ん中に集中し逃げ遅れた人が上の階に取り残されていた。

下には管理局の救助隊が忙しなく動き、周りに野次馬の声が飛び交う。

「危ないですから近づかないでください!!」

「下がって下がって!!」

救助隊の体を張った制止に、市民は無理矢理押されていく。

別の隊では取り残された人を魔法で形成されたウイングロードに乗せて救出していた。

「よし、この人で最後だ」

隊員が呟き手を差し伸べたその時、救助者の女性がすすを付けた顔で涙を流しながら見つめた。

「リムが……息子がいないんですッ!!お願いしますッ!!息子を助けてくださいッ!!」

「息子さんの本名は!?」

「リム=クリフですッ!!」

空間モニターの名簿リストで調べるが、記載は無かった。

「まだ救出されてません!!」

隊長に報告すると、それを聞いた女性は泣き崩れて床に膝を付けた。

「リム……!!」

「ビル内の生体反応を調べろ!!」

モニターをビルにかざして調べる。

すると、この階より上のオモチャ売り場の片隅に生体反応があった。

「まずいですッ!!この階への通路は炎が回っていますッ!!」

「迂回路は無いのか!?」

「駄目ですッ!!塞がれていますッ!!」

「私が行きます!!」

他の救助者を労りながら、二十歳(はたち)と満たない少女が言った。

「確かにお前なら行けると思うが……」

「大丈夫です!!こうしている間にも、リム君が危険に晒されています!!お願いします!!」

「………分かった。だが…必ず帰って来い!!」

「はい!!」

上に伸ばしたウイングロードからビルの中に入り、颯爽と消えていった。





燃え盛るオモチャ売り場。

炎が回っていない片隅に、小さな男の子が座り込んでいた。

体にはすすが付き、ひくひくと音を立てて泣いている。

「暑いよぉ…怖いよぉ…ママぁ…何処にいるのぉ?…」

辺りは火の海――。

陳列された商品も、展示物も、燃えていく。

刹那に、男の子の近くにあった展示物が炎を纏い彼に向かって傾き始めた。