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魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 4

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《あの…この人達は…?》

《お前達も聞いているだろうが、4日前に保護された次元漂流者だ》

《呂琥海で保護されたあの…?》

(!!……まただ…)

エリオ達とシグナムの念話を感じ取り、視界に映るアンノウンの表示に疑問を抱く。当然会話の内容は分からない。

「子供もいるなんて……二人とも志願したのか?」

「はい」

「若い内に才能を開花させる為に、管理局は子供でも受け入れるんや。私もそうやったし…」

「そ、そうなのか…」

(才能開花の為に入隊を許可する…自分勝手な…!……いや、それこそが…“平和”…なのかもしれない…)

――旧六課隊舎前。

正面広場に、青の制服を来たティアナが待機していた。

エリオ達と別れた後、はやてが何者かに襲撃されたとヴァイスから報告があった為である。

その際、先行して隊舎の防衛の任を任されたのだ。

ふと、向こうからバイク音がティアナの耳に入った。

青のスポーツバイクが此方に向かっているのを見て、ティアナは表情を緩め駆け足で近付いていく。

やがてバイクはティアナの元に止まり、ドライバーはヘルメットを外した。

「どうしてスバルが此処に?」

銀の制服――救助隊のエリートだけが着る事を許された証。

それを纏うのは、唯一無二の親友――スバル=ナカジマ。

「ちょっとティア、久々に会ったのに第一声がそれ?」

「毎日のようにメールやモニター越しで会ってるでしょ?で、何で此処に?」

「ちぇッ…相変わらずの返しなんだから……まぁ、ツンデレとして受け止めておくよ」

「スゥ、バァ、ルゥ…ッ!!」

「あはは…冗談だよ冗談…」

迫るティアナに後ずさるスバル。

訓練校時代から変わる事の無い光景――。

「実は、司令からの指示なんだ」

「司令って、ファルクス三佐?」

「そ。はやてさんの急報を聞いて直ぐに、『こっちは大丈夫だから行きなさい』って。それに、何かあれば此処に来ればいいんじゃないかってね」

「……全く、合ってたから良いものを……大体アンタはね…!!」

「まぁまぁ…あっ…!」

スバルの視線の向こうに、黒の大型バンが見えた。此方に走って来ているのが分かると、バイクを降りたスバルとティアナは姿勢を正す。

やがてバンは隊舎前広場に着き、ティアナ達の近くに停車した。

「お、スバルじゃねぇか。悪りぃが後ろのドア開けてくれねぇか?」

「あ、はい」

運転席から頭を出してヴァイスが言うと、挨拶の暇もないままスバルはバンの後ろに回りドアを開ける。

第一司令のはやてを始め六課時代の上司や同僚がいる中、見慣れない人物もいた。

「あ、スバルさん?」

「何でスバルがおるんや?」

「メルシー司令からの応援です」

「皆さん、お怪我は!?」

「大丈夫だ。迅速な行動に感謝する、ティアナ」

会話が行き交う中、T‐900はスバルを見る。サーモグラフィー表示に切り替えると、そこには人間とは決定的に異なる物が映っていた。

それは、機械だった。

それを断定した直後、T‐900はスバルに目掛けて殴りかかる。

避ける間もなくスバルは頬を殴打され、倒れた。

「……ッ!!」

「スバル…ッ!!」

「T‐900、何を…ッ!!」

「レイル、奴はターミネーターです!!」

「何だと…!?」

咄嗟にマシンガンを構え、銃口をスバルに向ける。

「チョイ待ちッ!!何するんやレイルさん…ッ!?」

はやてが前に出て視界を遮る。

「知れた事…ッ……敵を排除するだけだ!!そこをどけッ!!」

「はやて…!!てめぇレイル、やっぱり…ッ!!」

「落ち着けフォスター、スバルは仲間だ!!」

「シグナムの言う通りだ!!レイルの兄貴、信じてくれ!!」

「………」