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魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 4

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スバルは顔を紅潮させ、ガクッと頭を下げる。

(は、恥ずかしい…!)

心の中ではパニック状態になっていた。

「スバルさん」

頭を上げるが、表情は大して変わっていなかった。

「今後とも、宜しくお願いします」

「……はい!!」

期待と自信が交わり、2人は互いに見つめ合う。





第26管理世界『カーン』。

都市名――クロウム。

中心街から離れた湾岸地区に、管理局員と警邏隊が集まっていた。

彼らが騒いでいる理由は、海沿いに立つ倉庫の一部が球体状に床ごとくり貫かれていたからである。

床にはガラスの破片が散らばり、倉庫の切れ目には焦げが付いていた。

「これは一体何だ?」

「人一人入れるくらいの大きさですね」

「見事にくり貫かれている…」

何も分からず、手がつけられない。

只分かった事は――これには魔力反応が無かったという事である。





管理局地上本部。

BEAT第3棟部。

50階建てのこのビルには、八神はやてを司令とする第一司令部が設けられている。

その一室――。

医療班の医務室に、白衣を来たシャマルがいた。

4日前に呂琥海で保護した、次元漂流者の内の女性をこの部屋で診察している。

その女性は今、ベッドで横になっている。

片方の男性も、担ぎ込まれてから一度も目を覚まさないらしく、不安が募るばかりだ。

しかしシャマルは今別の事で悩んでいた。

検査の際に身体を調べた時だった。

彼女の身体は、殆どが機械で出来ていたのだ。

人間的な部分が皮膚だけで、戦闘機人とは大きく構造が異なっている。

『戦闘機人』――一年前のJS事件の首謀者ジェイル=スカリエッティが造り出した人造人間である。
人工的に生まれた人間に機械を移植する事によって、魔導師に引けを取らない力を行使できる。

(戦闘機人…いや…この人は…完全に“機械”。皮膚も精巧に造られているし、外見だけでは見分けがつかない…。一体何処から来たというの?)

カルテを手に持ち、彼女を見つめる。

そして近くの装置に顔を向け作業を始めた直後、女性の目が瞬時に開いた。

彼女の赤い視界には『STARTING』=『起動』と表示され、スッと上半身を上に上げた。