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魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 4

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掛けた布がズレた音を聞き、シャマルは咄嗟に振り向いた。

(動いた…?)

驚いたあまり、一瞬止まってしまった。

「き、気が付いたみたいね」

あえてシャマルは、彼女を人間として接し言葉を掛ける。

女性は辺りを見渡した後、ゆっくりとシャマルの方を向いた。

視界に映るシャマルがサーモグラフィーに表示され、情報が次々と出て来る。

また見渡すが、この部屋には自分と彼女しかいない事に気付いた。

「ずっと目が覚めなくて心配していたんだけど…」

「………」

「…?」

「レイルは何処だ?」

「…え?」

刹那、女性が立ち上がりシャマルの首を掴みそのまま壁に押し付けた。

「がはッ…!?」

「レイルは何処だ?」

無表情で問いかける顔は、感情が読めない上恐ろしくも見えた。

「“れい…る”……!?」

「………」

「まさか……もう…一人の…漂流者…!?」

「何処にいる?」

「…た…確か……第3…医務室…に…!」





医務室と繋がる廊下。

そこに、管理局の制服を着たヴィータが歩いていた。

向かっているのはシャマルのいる第2医務室。

司令のはやてに、“次元漂流者を保護した”と聞かされて、容態を確認する為である。

「まだ目を覚ましてないって言ってたけど、もう覚めてるかな?」

扉の前に到着し、センサーが反応して空気圧の音を出して開いた。

「おーいシャマル、漂流者の意識は戻っ…た……か…?」

ヴィータの目に飛び込んで来たのは、金髪で長髪の女性がシャマルの首を掴み壁に押さえ付けていた光景だった。

「ヴィ…タ…ちゃん…」

「………」

「…シャマル!?……アイゼン!!」

「Jawohl.」――
「了解」

呼び掛けに応じ、彼女のアームドデバイス――グラーフアイゼンが現れる。

紅の柄をしたハンマーフォルムが右腕に収まる。

「てめぇ…シャマルを放しやがれぇェエ!!」

デバイスを振りかぶり、突進する。

ハンマーが腹部に直撃し、女性は勢い良く飛ばされた。

壁は彼女を突き抜け、煙が舞う。