魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 4
「各世界の管理と統制を主にする機関で、ロストロギアという個々の遺産を保守する事を第一としています。レイルさん達が辿り着いた世界…呂琥海も管理下にあるんですよ」
「この世界に来たんじゃないのか?」
「呂琥海という世界に魔力反応があって行ってみたら…そこにいたっちゅう訳です」
「………」
「どうしはりました?」
「………単刀直入に言わせてもらう…。管理局の武力を、俺達の世界…ロストで使わせてくれ」
「…ッ!?」
「なッ…!?」
驚きを隠せない一同を余所に、はやてだけは平静を保っていた。
「そんな事出来る訳……!?」
「当たり前や…」
「………」
勢い良く立ち上がり、レイルを鋭く見つめる。
「そんな事許される訳あらへん。ましてや未発見世界に武力介入なんて…何考えとるんや」
「魔法を使えばスカイネットに勝てる…人類を救えるんだ!!頼む、上層部に掛け合ってみてくれ!!」
「無駄や。私の意思は変えへん。一つ教えたる…管理局は原則として未発見世界の介入はせぇへん決まりや。基本世界の揉め事は世界で済ませる物になっとる。それが未発見世界なら尚更や」
「くッ…!!お前達は同じ人間だろ!?助けようとは思わないのか!?」
「………」
「……どうやら、話だけでは解決出来ないようだな」
「ッ!?」
一同にどよめきが起こる。レイルは立ち上がり、ジャケットの内ポケットから小型の銃を取り出したのだ。
そしてその銃口ははやてに向けられる。
「質量兵器!?」
「貴様ッ…!!」
「動くな!!」
銃の音を立てて黙らせる。
「俺達を丁重に扱った事が裏目に出たな。どうやら魔法は銃を識別出来ないらしい、隠していた銃も見つけられないんだからな」
「てめぇ…!!」
「さあ、今から上層部に連れて行ってもらうぞ」
「…嫌や」
「何…?」
「嫌や言うてんねん、ど阿呆!!」
「お前…!!死にたいらしいな!!」
更に銃口をはやてに近づける。頭に向けられても、彼女の表情(かお)は変わらない。
「はやて、我慢の限界だ!!あたしはこいつらを殺す!!」
「私がさせない」
T‐900も銃を構え、撃鉄を下げヴィータに向ける。
作品名:魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 4 作家名:神威