絶対に笑ってはいけない宇宙警備隊24時 突入・スイッチ編
メビウス『この中でお尻を叩かれてほしいのは誰ですか?』
早速メビウスがカネゴンにマイクを向け、ボードを見せた。
カネゴン『うーん。ゼロかな?』
メビウス『何故ですか?』
カネゴン『無い!』
メビウス『ありがとうございました!……それでは〜』
メビウスが手を振り、映像が途切れた。直後、
デデーン
『ゼロ OUT』
ゼロ「?…おい、俺笑っていないぞ?」
暫く映像を鑑賞していたゼロは、突然の宣告にとぼけた表情。
その間にダークロプスが入って来た。
ゼロ「待て待て!笑ってないって言ってるだろ!?」
グレンファイヤー「いやいや、さっきの映像見ただろ?」
スパン!
ゼロ「ぐぁっ!……なるほど、そういうことか…」
四つん這いの姿勢のまま、ゼロはようやく自分が罰を受けた理由を察した。
ジャンボット「つまりこの黒いスイッチを押すと誰かがOUTになるのか」
ナイス「けっこうヤバイかも…」
黒いスイッチの正体を知った為、用済みとばかりにスイッチを片付けようとしたが……
ゼロ「寄越せ!」
スイッチを無理矢理持ったゼロが、勢いのままスイッチを押した。
『♪デ〜ンデデ〜ンデデンデデデンデデンデデデ〜ン♪』
再び軽快な音楽が流れ、テレビの電源が点いた。
グレンファイヤー「ゼロ!?」
ゼロ「リベンジだ!二度目はねぇだろ!?」
ジャンボット「勝手なことを!」
ナイス「あ、始まったよ〜」
ナイスの言う通り、映像に改めてタイトルが表示される。今度は趣向が変わっており、5回選ばれると罰を受ける仕組みだった。
セブン『もちろんゼロだな』
ゼロ「親父ィ……」
セブン『昨日のバーベキューパーティーをサボったしな!』
ゼロ「どんな理由だッ!」
グレンファイヤー「フフフッ…」
※既に笑いましたが最後までお楽しみください。
マグマ星人『ナイスに決まってるでしょ?www』
ナイス「マグマェ……」
マグマ星人『だってアイツ面白くねーしwww』
ナイス「おい!」
ナイス、場面に向けてツッコミ。
ゼロ「クククッ」
ジャンボット「フフン」
ゾフィー『彼(グレンファイヤー)だな』
グレンファイヤー「俺?」
ゾフィー『なんか…気に入らない』
グレンファイヤー「おいおい…」
ペダン星人『コイツ(ジャンボット)だ』
ジャンボット「私か…」
ペダン星人『キングジョーと被る。二番煎じだ』
ジャンボット「無礼者!全く似てないだろ!?」
バルタン星人『フォフォフォ……』
ゼロ「プププ…」
ナイス「日本語でおkwww」
バルタン星人『フォフォフォフォ〜フォフォ!』
※ゼロに一票入りました。
ゼロ「待て!アイツフォフォしか言ってないだろ!?」
ナイス「アッハハハ!」
ブラックギラス『ヌガーヌガー?』
レッドギラス『モガーモガー?』
グレンファイヤー「またwww」
ブラックギラス『ヌガーヌガーwww』
レッドギラス『モガーモガーwww』
※ゼロにまた一票入りました。
ゼロ「だ・か・ら!」
エメラナ姫『ジャンに一票〜♪』
ジャンボット「ひめぇぇぇぇぇえ!!」
ゼロ「プハハッ!」
エメラナ姫『面白そう♪』
ジャンボット「絶望したッ!姫の好奇心に絶望したッ!!」
グレンファイヤー「クククッ…」
ゼロ「暴走するなジャンボット!」
ラン『ゼロだ』
ゼロ「うぉい!?」
ラン『俺の身体で遊びやがって!』
ジャンボット「ゼロ…キミにそんな趣味が…」
ゼロ「いやいや!しかもリーチだし!」
ゼロ、リーチ。
ベリアル『もちろんゼロだ!』
ゼロ「うわぁぁぁぁぁあ!!」
ベリアル『悲鳴を聞いてみたいしな!』
パンパカパ〜ン。優勝はゼロでした〜。
デデーン
『ゼロ OUT』
テレビの映像が消え、音声が流れる。
ゼロ「こ、これは罠だ!!」
スパン!
ゼロ「ぐわっ!!」
グレンファイヤー「あーあ。見てらんないぜー(棒読み)」
デデーン
『グレンファイヤー ジャンボット ナイス OUT』
グレンファイヤー「あ…」
ジャンボット「確か…途中で笑ってたな…」
ナイス「結局罰を受ける仕組みかい…」
スパン!×2ドガシャ!!
ミラーナイト「いいよなぁ…盛り上がれて…」
ミラーナイトは益々負のオーラを増大させていた。
そう。彼はアンケートの中でも一度も選ばれてなかったのである…!!
ミラーナイト「もう鏡の星もエメラナ姫もねぇんだよ!」
負のオーラを出しながら、ふらふらと立ち上がるミラーナイト。
ゼロ「ヤバイ!このままだとマイナスエネルギーが増大して…!」
ナイス「地獄〇弟の仲間入りだ!」
グレンファイヤー「それは面倒だな…」
ジャンボット「80来てくれ!」
結局、数分間の説得の末、なんとか正常に戻ったミラーナイトだった……
・
・
・
ナイス「残るは……」
グレンファイヤー「この2つだな」
一つの机に置かれた2つのスイッチ。
それをじっと睨む五人。
尚、ミラーナイトは正常にこそ戻ったが、席がないので残りの四人は立っている。
ゼロ「先ずはこのGAスイッチから押すか?」
ミラーナイト「待ってくれ。“GA”の意味がわからない今は止めておいた方が……」
ジャンボット「ではキミは“絶対に押すな!”のスイッチを押せというのか?私は断固辞退する」
グレンファイヤー「と言ってもよ〜。押さないと読者の皆さんがガッカリするぞ?」
ジャンボット「ちょっと待て。その発言は大丈夫か?」
グレンファイヤー「大丈夫だ。問題ない」
こんな調子の会話が続いていた。
ナイス「あの〜。お話しの途中よろしいでしょうか?」
ジャンボット「何だ?」
ナイス「ゼロさんが押してるんですけど……」
ジャンボット「なっ……」
ナイスの言う通り、ゼロがいつの間にかGAスイッチを押していた。
ジャンボット「何をしている!?人の話しを聞いていなかったのか?……万死に値する!」
ゼロ「俺が…ウルトラm」
ズドーン!!
五人「!?」
二人が揉めている時に、突如何かが天井を突き破って落ちてきた。辺りを土煙がもうもうと上がる。
グレンファイヤー「な、何だよ?」
ミラーナイト「あれは……」
五人が見たのは……
ガイア「………」
ウルトラマンガイアがOPの最後にやるあの着地をやっていた。
五人「………」
ガイア「………」
ガイアはゆっくりと立ち上がると、唖然としている五人をチラ見し、歩いてその場を去った……
ガンッ!
と思ったら、低い天井に頭をぶつけ、舌打ちをしてから出て行った。
ナイス「フフフッ…」
デデーン
『ナイス OUT』
スパン!
ナイス「ぎゃん!」
ミラーナイト「今のは……」
グレンファイヤー「何だったんだ?」
ゼロ「さぁ?」
終始ビミョーな空気の中、ジャンボットが突然、
ジャンボット「ポチッとな」
あろうことかGAスイッチを押してしまった。
ゼロ「うぉい!またビミョーな空気を作る気かお前は!?」
ジャンボット「いいじゃないか…どうせスベるし……」
作品名:絶対に笑ってはいけない宇宙警備隊24時 突入・スイッチ編 作家名:バルタン星の人