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ミラーナイトの指摘を聞き、四人は振り返ってお立ち台に目をやる。確かにお立ち台には煙が噴射しただけで何もいなかった。

グレンファイヤー「何だこりゃ？…ハズレか？」

ゼロ「…全く…ヒヤヒヤさせるぜ…」

五人はガックリと肩を落とし、また座ることにした。・
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それから数分後、何故か鬼は一度も現れなかった。
そのため五人は退屈になっていた。

グレンファイヤー「ちっくしょ〜。イライラするぜ…」

プレッシャー星人「ホンマや…逆に鬼に来て欲しいって思ってしまうわ〜」

ナイス「暇だ〜」

ゼロ「…一体どういうことだ？」

ミラーナイト「もしかすると…コレは作戦なんじゃないかな？」

四人「作戦？」

ミラーナイト「うん。こうやって僕達をイライラさせて、集中力が切れた頃に鬼が来る…という」

四人「なるほど…」

先ほどまでの状態が嘘のようなミラーナイトの意見に、四人は感心していた。

ミラーナイト「だから、もうすぐ鬼が出ると思うよ？」

ミラーナイトがこう言った直後だった。

『お勉強しなきゃダメじゃない。私眠くなっちゃった…』

ミラーナイト「そうそう。こういう声が………って」

ビチャ

突然、音声が聞こえたかと思うと、変な音と共に女の子のおしゃべり人形が落ちてきた。

グレンファイヤー「な、何だ？」

ゼロ「人形…？」

『お勉強しなきゃダメじゃない。私眠くなっちゃった…』

どうやら音声はこの人形からのようだ。

ナイス「へ？何か液体みたいなのにまみれているんですけど…」

ナイスの言う通り、人形はネバネバした液体にまみれていた。

五人は思わず人形が降ってきた上を見る。すると……

「ウイィィィン…」

上には円盤みたいなクラゲがふわふわと浮いていた。

プレッシャー星人「な、何やねんアレ？」

円盤みたいなクラゲは口からヨダレを垂らしながら、徐々に降りて来る。

ゼロ「ま、まさか…」

ナイス「アレは…」

ゼロとナイスは、ある名前を浮かべていた。
そして名前が思いついたとたんに…

ゼロ&ナイス「上から来るぞ！気を付けろ！！」

二人の呼び掛けに、三人は慌てて円盤みたいなクラゲから逃げた。

グレンファイヤー「いきなり何だよ？」

ミラーナイト「もしかしてあのクラゲは…」

ゼロ「ああ、アレは…」

ナイス「円盤生物…」

ゼロ&ナイス「シルバーブルーメだ！！」

説明しよう！円盤生物シルバーブルーメとは、ウルトラマンレオが最初に戦った円盤生物で、防衛チームＭＡＣを全滅させたばかりか、レオの理解者の殆どを殺したことで有名な、みんなのトラウマなのである！！

プレッシャー星人「な、何やて！？」

因みにシルバーブルーメには、“朝ＭＡＣ”と書かれた札が貼ってあった。

ナイス「ちょ！アレ鬼！？」

グレンファイヤー「マジかよ！？」

ゼロ「逃げるんだ…みんな殺される…！もうダメだ…おしまいだぁ！」

ゼロはガックリと土下座の体制になると、逃げるのを諦めたのか、伝説の超野菜人を見て弱気になったヘタレ王子みたいになってしまった。

ミラーナイト「諦めちゃダメだ！」

其れを見たミラーナイトは、先ほどとは立場を変えてゼロに叱咤激励を始めた。

ゼロ「勝てる訳ないよ…！」

ミラーナイト「ゼロ、キミは僕を助けてくれた…今度は僕がキミを助ける番だ！」

ボカッ！

何だか急にシリアスになったが、ミラーナイトはそう言うとゼロの顔面を思い切り殴った。

ゼロ「グアッ！……ミラーナイト…すまない…」

吹っ飛ばされ、仰向けになったゼロはゆっくりと立ち上がった。

ゼロ「ありがとうミラーナイト！さぁ！みんな逃げるぞぉ！」

回復したゼロの号令と共に、五人は顔芸が出来たんじゃないかと思うくらい必死にシルバーブルーメの魔の手(触手？)から逃げ、見事全員無事に逃げきったのだった……
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ミラーナイト「ふぅ…一時はどうなるかと思ったよ…」

ゼロ「そうだな…」

五人は全力でシルバーブルーメから逃げた為に、疲れ果てていた。だが謎の達成感に包まれた五人に、後悔の２文字はなかった。

……が、しかし、五人は知らなかった。これこそがベリアルの狙いだということに………

ピチャ…ピチャ…

座り込む五人の背後から、足音が僅かながら聞こえてくる。しかし五人は満足感に浸っており、音には全く気付いていない。

ピチャ…ピチャ…

足音は段々大きくなっていく。

ナイス「あの〜。何か聞こえるんですけど…」

四人「え？」

ようやく音に気付いたナイスの一言に、四人は後ろを見る。すると………

ラゴン(♀)「ギェェェ！！」

五人「ギヤァァァ！！」

背後に立っていたラゴン(♀)を見て、五人はホラー映画みたいな悲鳴を上げた。

ラゴン(♀)の体には、“ディープキス”と書かれた札が貼ってあった。

五人「勘弁してくれぇぇぇ！！」

五人は札を見ると、先ほどの疲れを忘れたかのように逃げ出した。

ラゴン(♀)「キシヤァァァ！！」

ラゴン(♀)も、両手を先に伸ばしながら追い掛ける。

そんな恋をするお年頃のラゴンちゃんが気になった人は……(ここから板尾〇路風に)

ゼロ「バカ野郎ォォォ！！誰を狙っている！？ふざけるなぁぁぁ！！」

新世界の神みたいな台詞を叫んだ女の子みんなの憧れ、ゼロくんでした。

ラゴン(♀)「キシヤァァァ！！」

ラゴンちゃんはゼロくんに告白しようと、必死になって追い掛けました。
でもゼロくんはまるでラゴンちゃんのことを試してるようで、中々立ち止まってくれません。
仕方がないのでラゴンちゃんはある行動にでました。

ラゴン(♀)「キシヤァ！」

ゼロ「うわっ！」

ゼロくんに飛び掛かり、見事ゼロくんを押し倒したような格好になりました。
実はシャイなラゴンちゃん、大胆な行動です。きっとコレに至るまで、色々と葛藤があったのかと思います。

ラゴン(♀)「……／／／」

ラゴンちゃんはゼロくんの甘いマスクを間近に見て、益々ゼロくんのことを好きになってしまいました。
そしてラゴンちゃんは更に大胆な行動を取りました。

ゼロ「止めろ…止めてくれぇぇぇ！」

何とラゴンちゃんは、出会って間もないゼロくんとキスをしようと言うのです。これには数々の女の子と一夜を明かしたゼロくんもびっくりして、歓喜のあまり悲鳴を上げてしまいました。

ラゴン(♀)「／／／」

ゼロくんの口元が近づくに連れて、ラゴンちゃんの顔も赤くなっていきます。
そして………

ゼロ「うわあぁぁぁぁぁぁ！！」

ラゴンちゃんの夢が叶ったのです。やったね！ラゴンちゃん！