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バルタン星の人
バルタン星の人
novelistID. 38562
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絶対に笑ってはいけない宇宙警備隊24時 鬼ごっこ編

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カーリー星人「俺たち最凶通り魔宇宙人♪」

ケットル星人「若いヤツなんか見てるとイライラするわ!」

バイブ星人「誰かMACナイフ持ってない?」

フリップ星人「さぁ、分身を始めよう」

アトラー星人「お前も蝋人形にしてやろうか?」

ウルフ星人「遊びは終わりだ!スターフォ〇クス!!」

ボーズ星人「フリップ星人よ…それはフィ〇ップだ!」

ノースサタン星人「ニケの女神は俺の嫁だ!」

続々とやって来たのは、レオが初期に戦った歴代通り魔宇宙人だった。

ゼロ「てめぇ等かぁぁぁ!!」

こうして、悪夢の鬼ごっこは悪夢で再開した………



ナイス「あの〜、アレって…」

通り魔宇宙人襲撃から数分後、鬼ごっこの真っ最中の五人の目の前に飛び込んできたのは……

グレンファイヤー「あぁ?何だありゃ?」

ナイス「こたつ…ですよね…?」

ミラーナイト「こたつ?」

ゼロ「親父から聞いたことがあるな。地球にある…まぁ簡単に言えば暖を取る為のヤツだ」

ジャンボット「中々便利な物だな」

ナイス以外の四人は見たことがないこたつに興味津々。こたつは中央にポツンと置かれている一見不自然な光景であるが、ツルク星人とかにボカスカやられて早くも限界の五人は、迷うことなくこたつでくつろぐことになった。

グレンファイヤー「お、暖けぇじゃねぇか〜」

ミラーナイト「うん、コレは快適だね」

ゼロ「さっきから寒かったしな〜。これなら平気だな」

一同はこたつに大変満足し、一時は鬼ごっこのことすら忘れてしまう始末だった。

それから数分後…

ナイス「あ、いいこと思いついた!」

完全にくつろいでいた四人は、ナイスの言葉に一斉に起き上がる。

ジャンボット「どうした?」

ナイス「あの〜、今度鬼が来たら…この中に隠れればいいんじゃないスかね?」

四人「は?」

この中とは、こたつの中のことである。
そして四人はナイスの提案に一瞬固まった。

ミラーナイト「それって…すぐにばれちゃうんじゃ…」

ナイス「いやいや!鬼から逃げれて暖かくて一石二鳥っすよ!」

ミラーナイトが真っ先に正論を述べるも、瞳がキラキラしている今のナイスには届かない。おそらくこたつでくつろいだせいで感覚が麻痺してしまったのだろう。

ゼロ「…ダメだこいつ…早く何とかしないと…」

グレンファイヤー「知らねぇぞ?どうなっても…」

ゼロとグレンファイヤーでさえ呆れている。

ナイス「何なんすか〜?みんなで………いいですよ!俺一人で隠れますから!!」

四人「勝手にしろ…」

四人の呆れ具合がピークに達したその時。

プシュー!!

またしても絶妙なタイミングで鬼の出現を知らせる煙が噴射された。

四人「スタコラサッサ」

四人は早々にこたつから退散したが、ナイスだけは宣言通りこたつの中へと潜って行った。

しかしナイスは気付かなかった。鬼の正体が本日二度目の登場となるウルトラマンレオだったことに………

ミラーナイト「…捜してるね…」

四人は何故かこたつの周りをうろつくレオを見ていた。

ジャンボット「大方お約束通りだろう」

やがてレオがこたつの下に潜った。

ナイス「!?何でばれたの!?」

隠れていたナイスは即座に引っ張りだされ、まるで警察密着番組を見ているような光景になった。

ナイス「ヤバッ!レオキックじゃん!?」

ナイスはレオの姿を見て、自分はこれからどんな罰を受けるかがわかった。
更に何故かウルトラキーを抱えたアストラがやって来て、ナイスを押さえ付けた。

ゼロ「おい、あのアストラババルウ星人じゃないのか?」

ゼロはレオに向かって声を掛けたが、レオは聞こえないフリをしてキックの構えを取った。

ナイス「嫌ッ!勘弁して!!」

ナイス、自業自得である。

レオ「ホアチャー!!」

ドガッ!

ナイス「ギャァァァッ!!」

たるんだナイスの尻に、レオキックが炸裂した。

ブスッ!

アストラ「バ〜カ!」

続いてアストラがウルトラキーの先端部を、ナイスの尻に突き刺した。

ナイス「アッー!!」

ナイスの悲鳴を聞いた四人には、同情など全くなかった。

グレンファイヤー「馬鹿馬鹿しくてやってらんねぇ。トイレ行ってくるぜ?」

ナイスの悲劇に終始あくびしながら見ていたグレンファイヤーは、こう言いながら近くにあるトイレに向かって歩いて行った。



グレンファイヤー「…ふぅ、ったくアイツは…」

用を済ませ、さぁ戻ろうとしていたグレンファイヤー。しかし彼に悲劇は突然やって来た。

ガチャ

グレンファイヤー「ん?」

不意に、グレンファイヤーの背後の個室トイレのドアが開く音が聞こえた。
グレンファイヤーは思わず振り向いたが………彼の視界は、瞬時にベチャという音と共に真っ白に変わっていった。

ゾフィー「作戦大成功!」

それもそのはず、個室トイレに隠れていたゾフィーが、完全に油断していたグレンファイヤーの顔面にパイをぶつけていたのだ。

ゾフィー「フフフ…この世にミスターファイヤーヘッドは二人もいらん!」

ゾフィーは顔面を真っ白にして茫然と立ち尽くすグレンファイヤーに向かって、こう告げると大満足してその場から出て行った。

グレンファイヤー「あの野郎……」



ミラーナイト「まさか…トイレにもいたなんてね……ププッ」

ジャンボット「まさに油断大敵、か……ククッ」

ゼロ「よりによってアイツがいたのか……ハハッ」

グレンファイヤーの報告を聞いた三人は色々と面白い顔になっているグレンファイヤーを見て、思わず爆笑しそうになる。

グレンファイヤー「…お前等、無理しなくていいぞ?」

ナイス「フフッ」

グレンファイヤー「てめぇは駄目だ」

ボカッ!

……但しナイスは除く。



ゼロ「くそ……鬼が来ない…」

ミラーナイト「そうだね」

こうなると罰ゲームを受けたいのかどうなのかわからない。

グレンファイヤー「あぁ〜顔がさっぱりしたわ〜」

洗面所で洗顔を終えていつもの顔に戻ったグレンファイヤーが戻って来た。

ジャンボット「ようやく元通りか?」

グレンファイヤー「つぎはぎだらけの焼き鳥には言われたくないな〜」

ジャンボット「無礼者!いい加減にしないか!?」

いつもの言い争いを始める二人。

ナイス「………」

いまだにこたつに執着するナイス。

ゼロ「あいつら緊張感ってモンはねぇのかよ…」

ミラーナイト「良くも悪くもいいんじゃない?こうして色々乗り越えて来た訳だし…」

ゼロ「そうだな…」

色々と微笑ましい光景に、ゼロとミラーナイトは生暖かい目で見守ることにした。

プシュー!!

ゼロ「オイィ!?」

まるで、その空気をぶち殺す!と言わんばかりに鬼出現を示す煙が噴射された。慌ててお立ち台から距離を取る五人。

ベリアル「待て待て!逃げるな!!」

しかし現れたベリアルの姿を見て、逃げるのをやめる五人。

ゼロ「ベリアル?どういうことだ?」

ベリアル「あー、鬼ごっこ終了のお知らせだ!」

ミラーナイト「え?」

何の前触れもない発表に、一瞬唖然とする。

グレンファイヤー「いきなりかよ…」