絶対に笑ってはいけない宇宙警備隊24時 帰還編
ゼロ「ッ!……折角堪えていたってのに…」
ジャンボット「予想外のボケに堪えることを……強いられているんだッ!!」
ゼロの嘆きに乗っかったジャンボットが、真顔でミラーナイトにどアップで近づいた(集中線を交えながら)。
ミラーナイト「フッフフフwww」
それを見て思わず吹き出すミラーナイト。
デデーン
『ミラーナイト OUT』
スパン!
グレンファイヤー「早くしろよ…終わんねぇだろ…」
意外にも、グレンファイヤーがまっとうな意見を述べた。
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気を取り直して、映像が再生された。
ネルドランド『もういいよ!鏑矢諸島に行って来るから!』
堪忍袋の尾がついに切れたのか、相談者は電話を切ってしまった。
ジョーニアス『……』
しばらく俯いていたジョーニアスだったが、直後に再び鳴った電話を取ると、営業スマイルで対応を始めた。
ジョーニアス『はい、こちら宇宙警備隊相談センターです』
ゾフィー『あのさ、宇宙警備隊三ヶ条を教えてくれよ?』
聞き覚えのある相談者の声に、五人は奥底から沸き上がる笑いの衝動を必死に押さえた。
ジョーニアス『宇宙警備隊の三ヶ条ですね?』
一方、映像ではジョーニアスがかなり困った表情。多分知らないのだろう、当然である。本当は宇宙警備隊三ヶ条などないのである。
ジョーニアス『えと…その1…』
だが言われたからには仕方がない。ジョーニアスは目線を泳がせながらも何かを言おうと必死だった。
その姿がまた五人の奥底から笑いの衝動が襲う。
しかしまだ堪えられるらしく、五人は自然と無表情になっていた。
ジョーニアス『その1…光線を…漏らすではないの巻』
五人「プッハハハ!!www」
恐らく今回最強の迷言の誕生に、五人は腹を抱えて笑った。
デデーン
『全員 OUT』
スパン!×4ドガシャ!!
ゼロ「何なんだありゃ!?」
ミラーナイト「これは…無理だよ…」
グレンファイヤー「想像以上にバカだ…アイツ…」
ジャンボット「お前が言うな…」
ナイス「我慢出来ない…」
五人は尻の痛みに悶絶すると同時に、まだ残る笑いの衝動を押さえるという二重苦に陥った。
そして映像は再び流れ始める。
ジョーニアス『その2……パトロール中に…頭をぶつけるでないの巻』
五人「フッフフフwww」
デデーン
二回目の迷言に、またしても五人は笑ってしまった。
『全員 OUT』
スパン!×4ドガシャ!!
ゼロ「…」
常識を超えた迷言に、五人は限界突破もいいところまで来た。
だが、三ヶ条ということは、まだ後1つ残っている。五人は腹を引き締め(?)、最後の一文に備えた。
ジョーニアス『その3………』
ゼロ「(変なの来るなよ変なの来るなよ…?)」
念仏のように唱えるゼロと、黙りこむ他の四人。
ジョーニアス『勤務中に……××に行くなの巻』
五人「フッハハハ!!」
ジョーニアスは最後までやってくれた。本来ウルトラマンを見るべき健全な子どもたちが、知っていたらマズイ単語を使ったのだから。
デデーン
『全員 OUT』
スパン!×4ドガシャ!!
五人が爆笑するのも、無理はなかった…
作品名:絶対に笑ってはいけない宇宙警備隊24時 帰還編 作家名:バルタン星の人