より水夏な、DCPS霧羽・香澄ストーリー(ネタバレ注意)
「やめろ……やめてくれよ、そんな話!!」
私達の会話に耐え切れなくなったのでしょう…朝倉さんが、声を荒げました。
私達は驚いて、朝倉さんの方に、そろって顔を向けました。
「読めたぞ……オカルト研究会で仕組んだドッキリなんだろ。バカだよな俺、こんな手に引っかかってさ」
真実を認めたくないのでしょう…
「卒パの締めくくりに相応しい仕掛けだよ。本当に手が込んでる。それは分かったから……カメラはどこなんだ?」
それは、きっと…お姉ちゃんのことを、それだけ想ってくれているということなのかもしれません。
だから、姉がこの世にいない人間であることなど、絶対に受け入れまいと、必死なのだと思いました。
「………朝倉。ゴメンね」
そんな朝倉さんに、お姉ちゃんは悲しげな表情で首を振ります。
朝倉さんは、それでも、何か言いたそうで…
作品名:より水夏な、DCPS霧羽・香澄ストーリー(ネタバレ注意) 作家名:PN悠祐希