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PN悠祐希
PN悠祐希
novelistID. 37045
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より水夏な、DCPS霧羽・香澄ストーリー(ネタバレ注意)

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 だが、明日美さんの幽霊には会えなかった。
「明日美は………もしかしたら、もう卒業しちゃったのかもね。これだけ探しても見つからないんだもん」
 なんとなく可笑しそうな声で、香澄が呟いた。
 行きたいと望んでいた学園で三年を過ごし…
 思い残すことがなくなったから、卒業した。
 もしも、そんなことがあるなら、『彼女』も幸せだったのかもしれない…

 気がつくと、ここに入ってきた時より、月が大分傾いている。かなり時間も遅くなってしまったようだ。
「そろそろ……引き上げるとするか?」
「んん……あたしはいいけど、朝倉はどうするの? 記事、書かなきゃいけないんでしょう?」
「まあ、そのへんは俺の筆先でドガチャカにしちまうさ」
 夜の校舎の潜入レポートに随所で思わせぶりな煽り文句を挟めばいいのだ。ワケはない。
「写真も無いことだし、どうとでもデッチ上げられるよ」
 そう言ってカメラ部分のもげかけた携帯を尻ポケットから引っ張り出して見せる。
「わ……悪かったわね、あたしのせいで」
 香澄はそれを見て幾分照れくさそうに呟いた。
「そうだ、香澄も記事を書くのに協力してくれないか? いや、妹さんのことを書くわけじゃなくて……踊る骨格模型の目撃談とかさ」
「くす……それならいくらでも尾鰭付けてあげるわよ」
 俺は無性に嬉しくなって、俄然身を乗り出した。
「じゃあさ、近いうちにサ店ででも打ち合わせようぜ。いつごろなら空いてる?」
「そりゃ、独り身だからね。いつだって大丈夫」
 にっこりと笑って答える香澄。
 ああ、この笑顔には月の光よりも真昼の陽光のほうが似合うだろうな。
 ごく自然にそんなことを考えていた自分に気付いて、俺は少し頬を熱くした。