Blue
「KIDは・・・・・・・・
・・KIDは俺のせいで死んだんだ。
――――――――『 KIDーーーーーーーー!!!!!!!!!! 』
俺がKIDを殺したんだ。
出会いも最悪だった。
でも、あいつは馬鹿がつくほどお人好しだった。
――――――――『 どうして泣いてるんだ? 』
孤独な俺に手を差し伸べてくれた。
俺はあいつを守ると誓った。
でも、結局俺は何も出来ないばかりか、お荷物だった。
俺が居なければあいつは死ななかったっっ・・・
――――――――『 ・・・・っ・・KIDっ・・・・!! 』
俺があそこに行かなければ・・・・
――――『 ・・・許さねぇ・・許さねぇっ!!!!! 』
俺がヴァンパイアでなかったら・・・・っ・・・
――――『 ・・うっ・・・ぐ・・ぁ・・ぁああああ!!!!!! 』
あんなことにはっ・・っ・・・」
快斗は苦しそうに胸を掴み出した新一の後ろに回り背をさすった。
「新一ごめん・・・俺、・・」
結果的に無理やり聞き出してしまったことを悔やんだ。
新一は夢の中でもあんなに辛そうにしていたのに、
それを見る自分が辛いからといって、思い出させてしまった。
「新一・・・ごめん。」
新一は肩に置かれた快斗の手に自分の手を重ねた。
「お前は悪くない。
あの時も、今も、悪いのは俺だ・・・・。」
「そんなことない。」
「俺が悪いんだ・・」
「そんなことないっ!!!!」
「俺が悪いんだっっっ!!!!!!!!!」
新一のそれは叫び声に近かった。
「し・・・んいち・・・」
「俺は・・・・
・・・俺はあいつを・・
KIDを・・喰ったんだ。」