新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第42話
高速で撃ち出されるビームがバイオ・バグ01を駆逐する。今回から本格的なハイパワーエネルギーユニットを銃身に組み込んだ為、威力は格段に上がっていた。
素早く狙いを付けて、次々と撃ち砕く。超AIだからこそ成せる業だ。
ズゥドォォッ、ズゥドォオオッ、ズゥドォォッ、ズゥドォォッ、ズゥドォオオオッッ!!!
ガンレイバーも早速新たな銃を構えて、攻撃を開始。撃ち出されるビームの火線がバイオ・バグを破壊する。
ガンレイバー 『きやがったなっ・・・それじゃあ、コイツの威力を試すとしますかぁ?!』
ジャキンッ、ビィドォアアアアアッ!! ビィドォァッ、ビィドォアッ、ビドォアアアッ!!
ズギュウドォオオッ!!! ドォオオッ、ドォオオッ、ズドォオオオオオッ!!!
ショットレイバーも視界モニターのスコープを駆使して高速精密射撃を行なう。リニアランチャーの銃口が唸る。
ショットレイバー 『撃ち砕くっっ!!!』
ディドォゴォオオッ!!! ディドォゴォ、ディドォゴォ、ディドォゴォッッ!!!
ズドォギャアッ、ドォガギャアアン、ドォズガアアアッ、バギャガアアアンッッ!!!
ジェイデッカー達が戦闘を展開し、湧き出たバイオ・バグへの総攻撃が始まる。上空を旋回していた警視庁のヘリもこれを確認する。
警官A 「やはり連中、そう出たか・・・難儀なもんだ。」
警官パイロット 「噂のM.P.D.BRAVEのお手並み拝見ですね!これまで、幾多の生物災害と闘ってきた彼らの!!」
バリケードを布いて、進入禁止エリアを展開させていた警官たちもこの戦闘を確認する。周囲には多数のパトカーが展開している。
警官B 「始まった・・・やはりただでは摘発させてはくれないか・・・。」
警官C 「突入したS.W.A.T.のほぼ全員が殉職したようですっ・・・!!」
警官B 「彼らも覚悟の上だ・・・!!」
そして、冴島警視総監も藤堂と共に現場に赴き、彼らの戦闘を目にする。自らが推進してきた警視庁勇者達の闘いを目に焼き付ける。
冴島 「これが、今までのBLW・・・・もとい、バイオ・バグ事件との最後の闘いになるだろう・・・。」
藤堂 「ええ、恐らくそうでしょうなぁ。彼らの武器の強化・・・間に合わせておいてよかったですよ。」
冴島 「この事件に対し、要君達は非常によくやってきてくれた・・・ここが正念場だ!!強力な敵の報告は受けていないが、油断をするなよ、諸君っ・・・!!」
ズンとリニアランチャーを構えて射撃するショットレイバー。その足下に停車したJバギーから、要がイヤーマイクを手に、吉崎の情報を基にした指揮を執る。今回より、警視庁側もBLWの呼称を改め、バイオ・バグと呼称するようになっていた。
吉崎 「BLW、いえ、バイオ・バグの群れは、あと20分以内でケミカルコーポレーション本社周辺半径約700の範囲に及ぶと思われます!既に事態を考慮して付近住民の避難は完了していますが、一刻も早い駆逐が望ましいです!!」
要 「繁殖能力は幸いにも有していないが、被害と行動範囲を防ぐ事に越したことは無い!!レイバーズは引き続きバイオ・バグ01を駆逐しつつ、接近する02と03に対応、ジェイデッカーは上空から01の群れを一掃した後にレイバーズと合流してくれ!!そして今回はケミカルコーポレーションの社長と社員の身柄確保が最終目的だ!!それを忘れるな!!」
ジェイデッカー 『了解!!』
レイバーズ 『了解っ!!』
本来ならば戦闘能力の高いバイオ・バグ02と03にジェイデッカーをぶつけるのが望ましい。だが要はこの状況下である為、一刻も早いバイオ・バグ01の駆逐を優先した上での判断だ。かつ、今のレイバーズの武装であればやってのけることを確信していた。
ジェイデッカーが加速しながら周囲に散らばろうとしているバイオ・バグ01の駆逐に赴く。一刻も早いレイバーズトの合流を目指し、照準を定めて射撃を開始する。
ギュドォオオオオォォ・・・・
ジェイデッカー 『一刻も早い駆逐を遂行しなければ・・・・!!!』
ズドォオオオオオッッ!!! ズドォッ、ズドォッ、ズドォッ、ズドォオオオオオオ!!!
ガンレイバー 『・・・っしゃあ!!やってやるぜぇっ!!!』
ショットレイバー 『調子に乗ってドジ踏むなよっ!!』
ビドォアアッッ!! ビィドォアァッ、ビィドォアアッ、ビィドォアッ、ビィドォアアッ!!
ディドォゴォッ、ディドォゴォッ、ディドォゴォオオッ、ディドォゴォッッ!!!
レイバーズも射撃を開始する。エネギーガンの火線とリニアランチャーの弾丸が跋扈するバイオ・バグ01を破砕させていく。その最中、バイオ・バグ02がズズズズと前方より迫る。
バイオ・バグ02 「クケアアアアアアアアアッッ!!!」
吉崎 「レイバーズの前方100メートルに02の1体が接近!!」
要 「レイバーズッ!!やつの頭部と生体砲身に火力を注ぎ込め!!身体は頑丈な分、そういう場所は比較的弱点のはずだ!!」
要はバイオ・バグ02が攻撃態勢に入る前に指揮を出す。レイバーズはその指示通り、バイオ・バグ01から02へと照準を変更する。
ショットレイバー 『了解っ!!』
ショットレイバーのロックオンスコープが02の生体砲身に向けられた。ズームアップして照準を絞る。
ピピピピ・・・ウィ、ウィイイィン・・・
ディドォゴォオオッ、ディドォゴォオオッッ!!!
ドォバギャ、ドバチャアアンッッ!!!
バイオ・バグ02 「クゲアアアアアッッ?!!」
生体砲身が破裂するかのように爆発する。その次の瞬間に大口を開いたバイオ・バグ02の口内にガンレイバーがエネギーガンを見舞う。突き進むエネルギーの火線が直撃して上顎と身体の中央を吹き飛ばした。
ガンレイバー 『おっしゃ、そこだあああ!!!』
ビィドォアアアアアアアッッ!!!
ズドォヴァドォガァアアアアアアッッ!!!
ショットレイバー 『やったか!!』
だが、油断もつかの間。周囲に点在するバイオ・バグ01が溶解液を放って攻撃を開始する。
ビュドォオオッ!! ビュビュビュビュドォオオッ!!
溶解液がレイバーズ達の装甲に着弾。少しづつ装甲が熔解する。超AIに苛立ちを覚えたショットレイバーが感情的に発砲する。だが、それでも狙いは正確だ。
ガンレイバー 『ちい!!うざいぜっ!!』
ショットレイバー 『撃ち砕けぇっっ!!!』
ディドォゴォ、ディドォゴ、ディドォゴォ、ディドォゴォオオッッ!!!
吉崎 「レイバーズの装甲が熔解!!損傷率は15%です!!」
レイバーズは射撃をしながら本社の建物を目指す。だが、レイバーズに向かって容赦なく4本の腕を持ったバイオ・バグ03が襲い掛かる。
バイオ・バグ03 「クケアアアアアッッ!!!」
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第42話 作家名:Kブレイヴ