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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第45話

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  勇 「いーって、いーって!てか、半分以上はエクスカイザーのおかげなんだからさ!」

  梓 「あ!そうでした!!エクスカイザーにも御礼が言いたいです!」

  それを聞いた唯が車庫にいるエクスカイザーに声をかけた。

  唯 「なら呼んであげるよ、あずにゃん!おーい!エクちゃーん!あずにゃんがお礼したいんだってー!!」

  すると徐行しながら車庫からすすすとエクスカイザーが出てきた。メンバーの所へと歩み(?)寄る。

  エクスカイザー 『御礼?』

  梓 「はい!プールの時に助けてくれて本当にありがとうございました!」  

  エクスカイザー 『いいんだよ。大切な命達を狙うモノから守る・・・当然の責務をしただけさ・・・・。』

  喋るクルマに初対面の涼と姫子が驚く。だが、俊と蓮は勇士朗の存在もあるので当然のように受け入れる。

  姫子 「まるで、映画のトランスフォーマーね!!」

  涼 「かっこいいいいい!!!」

  唯 「涼君、姫ちゃん!私ん家の自慢の家族だよ!ふんす!」

  姫子 「話ではチョットだけ聞かされていたけど、なんかロマンチックって言うか、人の夢が現実になったって言うか・・・。」

  唯 「エクちゃんはね、宇宙からやってきたエネルギーの生き物なんだよ!」

  俊 「俺達の知ってる奴の約一名にもその一種が融合しているからな・・・。」

  蓮 「ああ。今となっちゃ、当然の日常だよなー。それに、光も闘う力持っちまったし!!」

  光 「へっへー!!ダグオンだぜっ!!しかもエクスカイザーから授かったんだっ!!」

  ダグコマンダーを自慢げに見せつける光。涼と姫子もまじまじと見つめる。

  涼 「わぁ、なんかカッコイイっす!!ヒーロー戦隊モノみたい!!」

  姫子 「凝ったブレスレットね・・・。」

  律は家にいるラガンを思うと、まだ自然な感覚だった。

  律 (家のラガンにくらべりゃー、なちゅらるだなぁ〜。)

  エクスカイザー 『ところで、今日はどうしてこんなに集まっているんだい?』

  光 「あ、勇士朗が澪ちゃんに告白するって言うからみんなで集まって結果報告を待ってるんだ。それに、十中八九成功するだろうって、勇さんがみんなに祝盃かねて飯奢ってくれるんだって!!」

  勇士朗の勇気ある決意を聞いたエクスカイザーも心から彼の告白を応援する。

  エクスカイザー 『そうか!勇士朗が彼女に告白するのか(がんばれ・・・勇士朗!)!』



  一方、歩き続けている二人。澪は進路について勇士朗に話しかけた。地震の話はもうたくさんだったからだ。しばらく会話が途切れていた為、勇士朗にとって少しだけリラックスできた空気が流れる。

  澪 「ねぇ・・・ところでさ、勇士朗君は進路・・・どうするの?」

  勇士朗 「俺、就職する・・・はずだったけど、やっぴゃっ・・・痛ぅ!舌カンダ!」

  澪 「・・・・・あはははは!勇士朗君おもしろい!」

  勇士朗 「いてて・・・・やっぱやめて警察官になる事にした!警察になって要さんの部署で共に闘うって決めた!!」

  澪 「じゃあ・・・警察学校に行くんだ・・・。」

  澪は少しがっかりした。できるなら桜高と桜工の8人メンバーで同じ大学へ行きたかったのだ。でも勇士朗は勇士朗の道があるのだ。とやかくは言えなかった。

  勇士朗 「・・・けどその必要がないんだ!実は夏休みの間に、警視総監が特例で自ら指名してきたんだ。警察の方針を変えてでも俺の存在が欲しいって・・・。」

  澪 「本当に?!そんなことできるの?!やっぱり勇士朗君がファイバードだから・・・?!」

  勇士朗 「うん。でも俺に出来る一番のコトだから・・・ちなみにまだ先生以外は知らない。」

  澪 「え?!なんで私だけに言うの・・・?」

  勇士朗 「そ、それは・・・その・・・・ま、まず初めに知らせたかったから!」

  澪 「どうして・・・・?」

  そう質問した澪に、ついに勇士朗は本音の想いを開き始めた。つのりにつのった余りに、想いの容量が限界を迎えたのだ。

  勇士朗 「た・・・・大切な・・・・存在だから・・・。」

  澪 「ええ?!え、と・・・。」

  いきなりなに言うの?的にテンパる澪。勇士朗もテンパる中、意を決して言葉を進めた。

  勇士朗 「・・・・もちろん蓮達も大切な存在だ・・・でも、闘っていくには澪ちゃんの存在が必要だから・・・その、俺、澪ちゃんの存在があったからこそ勝てた経験があったし・・・。」

  勇士朗と澪は互いに心臓をバックン、バックンさせる。

  澪 「私の・・・・存在が・・・。」

  勇士朗 「うん・・・・。例えファイバードの力があっても、それだけでは乗り切れなかったことがあるんだ・・・それを後押ししてくれたのが・・・澪ちゃんのおかげだった。」

  澪 「そんな・・・大げさだよ・・・私は街の一角の軽音部の高校生に過ぎないし・・・。」

  謙虚な気持ちで謙遜する澪。二人同時に息を呑む。そして勇士朗は決意する。

  勇士朗 「でも俺は・・・・・・・そんな・・・・みお・・・・。」

    グォゴゴゴゴゴゴオオオオオオ!!

  勇士朗 「?!!」

  澪 「きゃああ!!?」

    どさあっ

  突然の大きな地震の発生にふらつく二人。澪が咄嗟に勇士朗にしがみつき、押し倒すように転んでしまう。

  澪 「うう・・・はっ?!!」

  勇士朗 (うおおおお!!澪ちゃん!!澪ちゃああん!!胸が・・・身体がぁ・・・!!)

  澪 「ごごごごごごめん!!勇士朗君!!」

  あわてて起き上がる澪。二人の脳内はチンプンカンプンにテンパッテしまう・・・。

  勇士朗 「・・・・だ、だいじょうぶ?」

  澪 「う、うん!!ホント、ゴメン・・・。」

  勇士朗 「い、いいよ別に・・・・そ、それにしてもまた地震って・・・!!!」

  突然の地震で告白の空気が台無しになってしまった。だが、勇士朗はこの状態もまた悪くないと思っていた。そのままの状態で地震の揺れをやりすごす二人。だが、次の瞬間、これまでに感じたことのないマイナスエネルギー波を感じ取った。

  勇士朗 「・・・!!!なんだ??!この感じは・・・??!!」

  澪 「勇士朗・・・君?」

  違和感を覚えるようなマイナスエネルギー。そして間も無く、あのC‐02が地中より出現した。

    ドォズガギャアキャアアアアアンッ!!!

  C‐02 「ミシャアアアアアアアアアアアアッッ!!!」  

  澪 「きゃああああ?!」

  勇士朗 「何ぃ?!!くッ!!」

  バッと澪に手を回してかばう勇士朗。澪も自然に勇士朗にしがみついていた。あの日の悪夢が再び再来した。相模原市に多数のC‐02が出現した。

  同時刻。さわ子は、立川へと向かっていた。今日はあの時にした要とのデートの約束があったのだ。しかし不運にもその最中に地震に見舞われてしまっていた。

  さわ子 「ちっ・・・地震ばっかりじゃない!ハンドルが取れない!!」