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PN悠祐希
PN悠祐希
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魔法少女おりこ★マギカR 第2幕 【第3話】

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「どうだった?」
 マンションの外で待っていたマミが、出てきた ほむらに、そう訊ねた。
 放課後、まどかとの待ち合わせ場所に向かうキリカを見送った後、ほむらと合流し、ここに同行していたのだ。
 だが、ほむらは、すぐには答えず…
「いるんでしょ? 出てきて、一緒に話しを聞いたら?」
 そう呼びかけた。
 すると、すぐ傍の十字路の塀の影から、杏子と ゆまが、バツが悪そうに姿を現した。
「べ、別に…家で待ってても良かったんだけどさ…ゆまが、行った方がいいって駄々こねるもんだからさ…」
「え〜っ! ゆま、そんなことゆって…モガモガ…」
 杏子が、咄嗟に、ゆまを羽交い絞めにし、口を塞いだ。
「で、どうだったんだよ?」
「美樹・さやかが、家に帰ってきた形跡は、なかったわ」
 ほむらが、そう答えた。それを探る為に、家を訪問したのだ。
「ほんとか? 家族もグルで、匿ってる…なんてことは、ないんだろうな?」
 杏子が、さらに、そう訊いてくる。
「その理由がないし…それに、母親の態度からしても、間違いないと思うわ」
 淡々と、事実だけを、ほむらは語った。
「そう…じゃあ、あの子は、美樹さんではない…ってことなのかしらね?」
 マミが、そう呟き…
「ごめんなさいね…暁美さんに、つらい役を押し付ける形になってしまって」
 ほむらに、そう謝罪した。
「いいえ…私が言い出したことだし…本当にクラスメイトである私が適任であることに、間違いはなかったわ。気にしないで。さ、帰りましょう」
 何事もなかったかのように、ほむらは答え、左手で長い髪をスッと払いながら、三人に背を向け、歩き出した。
「けどさ…じゃあ、あいつは、いったい何モンなんだ? 他人の空似なんてもんじゃねぇぞ、ありゃぁさ」
 杏子が、その後を追うように歩きながら、誰にともなく、そう訊ねた。
「そうね…もう一度、美国さんに予知してもらって、今度こそ確実に捕まえて、直接、聞き出すしかないんじゃないかしら」
 マミが、そう応えた。
「だったら、早く帰って、オリコお姉ちゃんに、お願いしようよ」
 ゆまが、そう言って、杏子の服を引っ張った。
「そうだな。あいつが誰だか知らないが、さやかと同じくらいムカつくってことだけは確かのようだしな。今日こそは、ギッタンギッタンにして、泣かして、昨日の暴言を謝らせてやる!」
 杏子が、恐ろしい形相で、そんな決意をしていた。『さやかが生きている』という希望が断たれたことが、そうとうショックだったようで、その矛先が謎の人物に向けられていた。