魔法少女おりこ★マギカR 第2幕 【第3話】
とにかく、そんな事を話しながら、四人は、美国邸に戻ってきた。
ところが…
「美国さんが…いない?」
マミが、そう声を上げた。
「そうなんだ…昨日の晩から、そう決めてたみたいで…」
と、キリカ…
「お昼ごはんを食べて、しばらくしてから出かけてっちゃったよ」
そして、まどかが、そう答えた。
ちなみに、二人も、河川敷で合流した後、いつもの《日課》をこなし、帰ってきたばかりだった。
「じゃあ、今晩の魔獣狩りは、どうすんだ? 織莉子の予知がなかったら、アイツの先をとるなんて、無理だぞ」
杏子が、期待を裏切られたとばかりに、そうぼやいた。
「これでは、いつまで経ってもジリ貧ね」
ほむらも、露骨にガッカリしていた。
「ねえ、まどかちゃん…美国さん、どこに行くとか、言っていかなかった?」
マミが、まどかに、訊ねた。
「え〜と…あ、そういえば…『ミキさんに会いに行く』って言ってたかな」
まどかが、そう答えた。
「「「「「え?」」」」」
キリカ、ほむら、マミ、杏子、ゆまの五人が、見事にハモった。
作品名:魔法少女おりこ★マギカR 第2幕 【第3話】 作家名:PN悠祐希