魔法少女おりこ★マギカR 第2幕 【第3話】
彼女達は、戦いを終えると、各々『後はヨロシク』と言って去っていき、その場には、ジュゥべぇと、牧さんと御崎さんだけが残った。
「それにしても…さっすが、剣道部のエース! まさか、魔獣を相手に、ただの木刀で、あそこまで戦えるとは…」
牧さんが、そう言った。
「感心している場合か。魔獣が見えて、ジュゥべぇに見出されたということは、もはや無関係ではいられないということなんだ。私達のことも、見てしまっているし…」
御崎さんが、神妙な面持ちで、そう口にした。
「あ、あの…できれば、どういうことなのか、教えてもらえないかな…なんか、もう、頭がグルグルで…」
ボクは、二人に、そう申し出た。
二人は、顔を見合わせ…
「聞いちゃうと、本当に、後戻りできなくなっちゃうかもしれないけど…覚悟はある?」
牧さんが、そう訊いてきた。
『オイラとしては、後々、契約が関わってくるかもしれないから、今のうちに知っておいてくれると助かるな』
ジュゥべぇが、そう言った。
「なんにせよ、君次第だよ。聞くも、忘れるも」
御崎さんが、そう念を押してきた。
ボクの、答えは…
「ぜひ、教えて欲しい」
「じゃあ、こんな所で立ち話しってのもあれだから…うちに来てもらえるかな?」
御崎さんが、そう言って、ボクを誘った。
作品名:魔法少女おりこ★マギカR 第2幕 【第3話】 作家名:PN悠祐希