二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」
PN悠祐希
PN悠祐希
novelistID. 37045
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

魔法少女おりこ★マギカR 第2幕 【第3話】

INDEX|9ページ/37ページ|

次のページ前のページ
 

 ところが…
「これで三日連続だぞ…どういうことだよ、これは…」
 深夜…ゆまと魔獣狩りに出かけ、美国邸に戻ってきた杏子が、すでに戻ってきていた ほむらとマミに、開口一番で、そう言い放った。
「声が大きい! まどかが起きて、心配するでしょう!」
 ほむらが、声のトーンを抑えながら、そう注意した。
 先日の戦い以来、まどかは、戦いには関わらないと決めた。まずは、できる事で皆を支える…そう言って。
 ゆえに、魔獣狩りに出かける面々を見送ったりもしないし、迎えに出てくることもない。
 翌朝、『おはよう』と笑顔で迎える…普通でなくなってしまった織莉子達の為に、あえて普通に接する…それが、今の まどかの意思だった。
 だから、この時間は、まどかは、すでに眠っている。本当に眠りにおちているかどうかは定かではないが…
「でも…確かに、おかしいわよね…昼間にソウルジェムが反応した場所に、夜になって行ってみても、すでに魔獣はいない。あるのは、いつも…これだけ…」
 マミも、そう応えながら、手に握られていた物を見つめた。それは、数個のグリーフシードだった。
 この三日、ほむら達のみならず、織莉子とキリカも、一体も魔獣を倒していなかった。現場に行っても、すでに狩られた後で、決まって、数個のグリーフシードが残されていた。
「どうやら、新たに現れた魔法少女が、私達に先行して魔獣を狩っている…そう考えて、間違いはなさそうね」
 ほむらが、冷静に、そう判断した。
「問題は…」
 そこに、織莉子とキリカも戻ってきた…
「なぜ、グリーフシードが、現場に残されたままになっているか…ってことよね」
 そう…もしも、杏子が見た魔法少女が、今回の件に絡んでいたとして、現場にいるのを見られた最初の晩はともかく、その後は、姿を見せることなく、魔獣を倒しているのだ。魔法少女にとっては命の糧ともいえるグリーフシードを置き忘れていくなど、ありえない。
「…いいえ…置き忘れているというより、むしろ…」
 ほむらが、そう呟いた。そして、織莉子に、自分が持っていたグリーフシードを二つ差し出し…
「あなた達の能力を借りたい。お願いできるかしら?」
 織莉子は、その差し出されたグリーフシードを、シッカリと受け取りながらも…
「いい加減、そういう堅苦しいの、なしにしない? でも、あなたの考えは解ったわ。やってみましょう。ただし、明日になってからね。みなさんも、今日はもう、お休みなさい…」
 そう答え、自分の寝室に向かってしまった。