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ARMORED CORE Another Story

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 010


それから5日後の午前に行商人から連絡が入ったと伝えられた。

「あと半日ほどでつくそうじゃ。此処に来るのは夕方になるの。」

「そうですか。分かりました。」

「でじゃ、お前さん。向こうは一人位なら次の街まで運んでやれると言っていたが。これからどうするかは決めたのじゃろう?」

「はい、お世話になりました。彼らについていこうかと思います。」

「分かった。 まあ、向こうも商人じゃから何か条件を付けてくるとは思うがな。」

「やっぱりそうなります? ただで連れってってくれる訳無いですよね・・・。」

「まあ、こちらにもお前さんには借りがあるしの。そこら辺はワシらが何とかしよう。」

「ありがとうございます。」

「うむ。さて、ではもう一働きしてもらうかの。」

「はいっ!」

そして半日が過ぎ、行商人がやってきた。
レヴィンはガイルや村の人たちと一緒に行商人たちと取引の真っ最中だった。

「どうも、ガイルの爺さん。久し振りだね。元気だった?」

「元気も何もこのとおりじゃ。 まだまだいけるぞ。」

「ハッハッ、そりゃよかった。んで次の街まで乗せてってもらいたいっていう奴はキミかい?」

「あ、はい。俺です。今回は有難うございます。次の街までの足が無くて困ってた所で。いつもなら基本徒歩でも行くんですけどここいらに歩きで行ける街は無いと言われてしまいまして・・。」

「確かに、此処から一番近くてもうちらのトレーラーで4日はかかる。それを歩いて行こうなんて考えていたとはね。恐れ入るよ。」

と半ば呆れて肩をすくめて行商人たちのリーダー、ダルシェナが言った。

「えーっと、とりあえず自己紹介と行こうか。 アタシはダルシェナ・メイスリン、皆からはシェーナと呼ばれている。んでキミは?」

「レヴィン・レイロックです。 呼び方はご自由に。」 

「レヴィンね、オーケー。」

「それで、俺を乗せってってくれる条件とかは?」

「話が早くて助かるよ。 こっちの条件はキミに護衛をしてもらおうかと思ってね。」

「護衛・・、ですか?」

「そっ、聞く所によると此処のポンコツACで5機のMTをあっという間に撃破したらしいじゃない。」

「えっと・・、いやそれは、その・・。そうだ、機体はどうするんです? パイロットがいただけじゃ意味無いですよ。」

「ちょうどウチの雇ってたパイロットが怪我しちまってね、次の街で交代要員を連れてくるまでさ。だから機体はそれを使えばいい。」

「それに、ガイル爺さんからの情報だからね。此処の村長だ嘘は言わないだろう?」

その言葉に驚きガイルを見やると、してやったりといった表情で笑っていた。

「恨みますよ、ガイルさん・・・。」

と力なくレヴィンはつぶやいた。

「んで、どうすんだい? これ以外には条件は無いんだ。 悪くない話しだと思うケド?」

「分かりました、こっちには元々選択の余地なんて無いんだし。その話受けますよ。」

「オッケー! んじゃ交渉成立って事で。 改めてよろしくレヴィン。」

彼女がそう言いながら右手を出してきたのでレヴィンもそれに応じる。

「はい、こちらこそよろしくおねがいします、ダルシェナさん。」

「シェーナでいいよ。」

「分かりました、シェーナさん。」
作品名:ARMORED CORE Another Story 作家名:TaMaNeGi