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ARMORED CORE Another Story

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 003


「さっきは助かりました。ありがとうございます。」

と彼女はジープを運転しながらレヴィンに礼を告げていた。
それに対しレヴィンは、

「いいよ、そんな。気にしなくてさ。」

照れくさそうにそう答える。

「そう言う訳にもいきませんよ。助けてもらっておいて気にするななんて、それこそ無理な注文です。」

それもそうか、とレヴィンは思った。

「そういえば、自己紹介がまだでしたね。私はラミュ・マイアスといいます。呼ぶ時は普通に呼び捨てで構いませんよ。」

と明るく話しかけてくる。

初対面の人間に呼び捨てでいいって言っちゃうのね・・。度胸あるというかなんというか。

「俺はレヴィン・レイロック、キミが呼び捨てでいいって言うんならこっちも呼び捨てで呼んでくれてオッケーだよ。」

まあ、俺が呼び捨てしてるのにあっちがかしこまってちゃ変だしな。互いに呼び捨てで呼び合う方が自然だろう・・。

と思っていると。

「そんな!!? 恩人の御方を呼び捨てにするなんてもってのほかです!さん付で呼ばせていただきます。むしろ様付で呼びたいくらいです!」

「いや・・。別に俺が呼び捨てでいいって言ってんだからそんなかしこまんなくても・・ねぇ? て言うか様って・・。」

「いーえ、親しき仲にも礼儀ありっていうでしょう?つまりはそういう事です。まあ様は言い過ぎかもしれませんが。」

「そ、そう・・。まあ何でもいいよ。」

つーか、もう『親しき仲』なんだ・・。なんか色々と凄いな、彼女・・。
とか何とか考えていたら。

「じゃあ、レヴィンさんって呼ばせてもらいますね?」

「ああ、いいよ。りょーかいです。」

いかん、かなり棒読みになってしまった。

それを察したのか、

「なんか不満でもあるんですか~?」

と彼女・・ラミュが頬を少し膨らませて訝しげに聞いてきた。

やべえ、カワイイ!!こんなの隣でやられたら対応に困るって!!!

そんな風に焦りながらも、

「いやいやいやいやいや、不満なんてないよ!!これっぽっちも。ねっ?。」

まずい、我ながらかなり動揺してしまった。イカンイカン。とりあえず落ち着け~~。

「そーですか!ならこれからそう呼ばせてもらいますね?レヴィンさん!。」

俺の回答待つ前に既にそう呼んでるし・・。まあ、いいや。明るい娘は嫌いじゃないしな。

「わかったよ、んじゃそう呼んでくれ。ラミュ。」

「はい!そうします!。」

とラミュは快活に答えた。

「そういえば何でゲリラ?なんかに絡まれてたの?」

レヴィンは一番気になっていた事を聞いてみた。まあ、けれども何となく想像はついてはい
るが。

「あ~~、それは。あの人たちが乗せてくれって言うんで仕方なくです。困っていたみたいだったんで。」

「それで乗せちゃったんだ・・。銃持ってた時点で危ないとか、怪しいとかって思わなかったの?」

「うーん・・。あんまりその時は深く考えてなかったですね。」

深く考えようよ・・。とレヴィンは心の中で少しあきれていた。

というか、その度胸の良さは尊敬に値するな。などと冗談混じりに考えていると。

「レヴィンさんの方こそどうしてあんな所にいたんです?」

「うん? 俺はあそこの近くの岩場に野宿してたんだよ。」

「野宿ですか!?よくまあ、砂漠のど真ん中でそんなことしようと思いますね。凄すぎで
す・・。」

とラミュは呆れた様に言った。レヴィンにしてみたら彼女の迂闊な行動の方がよっぽど危ないと思った事だろう。

「じゃあ、もう一つ質問です。何で野宿してたんですか?」

「・・・。えーっと、全部話すとややこしくなるからあれなんだけど。俺は放浪の旅してるんだ。」

「それじゃあ行くあても特に無かったんですか?」

「そうだね、あては無かったけど目的地ならあるよ。」

「目的地ですか・・。でもこの方向だと村が一つあるだけですよ?」

「ん? 村ってここの事?」

と言ってレヴィンは持っていた携帯端末の地図を開きラミュに見せる。
それを見たラミュは。

「ここ、私の村ですよ。」

「えっ!? そうなの??」

「ハイ。下の世界から移住してきてかれこれ8年程経ちますね。」

「そうだったのか~~。良かった~。」

「どうしてです?」

「だって、直接目的地に行けるじゃん。歩かないで大丈夫だと思うと気が楽になったよ。」

「あー、そういう事ですか。」

そんな他愛も無い会話をしていると、

「つきましたよ、ここが私の村です!」

作品名:ARMORED CORE Another Story 作家名:TaMaNeGi