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ARMORED CORE Another Story

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 004


「ただいま~~。」

元気にあいさつをするラミュ。

「あら、お帰りなさい。ちょっと遅かったわね?」

ラミュの母親と思われる人が返事をする。
それに続けて

「おや、帰ったのか。おかえり。」

と老人も挨拶する。
どうやらおじいさんのようだ。

「それで、後ろにいる人は誰?」

「この人はレヴィンさん。砂漠で助けてもらったの。」

紹介してくれたラミュに続いてレヴィンも、

「レヴィンです。こんにちは。」

と挨拶をする。

「ラミュの母親のラ―シャです。」

と返事をして、隣にいた老人が続く。

「わしはラミュの爺のガイルじゃ。助けてもらった、と言ったな?一体何があったんじゃ?」

とガイルがラミュに尋ねる。

ラミュはレヴィンの方を一瞥して、

「私が砂漠でゲリラにナンパされてた所を助けてもらったの。」

「ほう、ゲリラをな・・。」

意味深な表情をするガイルそしてラ―シャが、

「まあ、そうだったんですの。それはそれはありがとうございます。」

とレヴィンの方を向き深々とお辞儀をする。

「いえいえ、そんな当たり前の事をしただけですよ。困っていたらお互い様なんですし。」

とラ―シャに向かって言う。

ラ―シャは、

「優しいんですね。」

と柔らかな笑顔を向けた。

それを見ていたラミュが。

「そうだ、お母さん。レヴィンさん放浪の旅をしてるんだって。それで何日かここに泊めてあげられない?」

とレヴィンが言おうとしたそばからラミュが先に言ってしまった。

「それくらい、全然かまいませんよ。ですよね?おじいちゃん?」

「まあの、特に拒否する理由もないわい。まして、ラミュが連れてきた男ならなおさらじゃて。」

「ちょっと!おじいちゃんそんなんじゃないってば~~。」

と困ったように頬を膨らませて言う。

レヴィンは思いの他この表情が好きだった。

そんなこんなでラミュの一家に当分お世話になることになったレヴィンだった。

ラ―シャの料理はどれも絶品でとても美味しかった。

おじいさんのガイルは様々な砂漠で生き残るための知識を教えてくれた。

他の村人達もとても親切にしてくれて、レヴィンは感謝していた。

そんなある日の夜。

居候を初めて5日目の夜だった。

中々寝付けず困っていたレヴィンは散歩に出かけていた。

どうも寝付けない、これまではぐっすり眠れたというのに。

一体どうしたのだろう?

そんな事を考えていたらいつの間にか村の外れまで来てしまった。

「やっべ、こんな所まで来ちゃった。さっさと帰んないと。」

と言いつつも辺りを確認するように見回す。

「まあ、軽い見物みたいな感じでちょっと向こうの方も廻ってみようかな?」

そんな軽い気持ちで周囲を探検?しだすレヴィン。すると、妙な扉を見つけた。

「なんだこれ?」

そこはどう見たって崖の岩肌だ。しかし扉があると言う事は何かが中に隠されているのだろうか?

だとすると一体何があるのか?

位置的には村の入り口から反対側にずっと行った所だ。

「こんな所にいったい何が?」

ガララララ・・・・・。

気になってしょうがないのでレヴィンは扉を開けた。

そこには洞窟があった。しかし、ただの洞窟ではなかった。

何故ならそこにはAC(アーマード・コア)があったからだ。

「ちょっ、何でこんな所にACがあんだよ?おかしいだろ・・。」

ACを見たレヴィンはそんな事を呟いていた。

「しっかし、古い機体だな。見た感じもう何十年も動かしてなさそうだな。」

彼自身元レイヴンだ、機体の保存状態位一目で分かる。そんなに良いとは言えそうにない。

パーツ構成も古くアセンもかなり基本に忠実な構成であった。

「ライフルにブレード、背面にミサイル、レーダー。コアはどうやらミサイル迎撃機能の付いたOB搭載型か。」

ただ、どれもやはり旧型の武装であった。

「うーん・・・。MT相手なら何とかなるとは思うけど、ACが相手だとキツイな。」

率直な感想を言うレヴィン。レヴィンのセリフに出てきたMTと言うのは、ACの基になった人型兵器の事である。

ACに比べれば確かに性能は見劣りするが、生産性、操作性がよく、大抵のパイロットにもそれなりに操縦出来るため様々な企業が開発・研究をACが開発された後も続けている。

などと、ACをうかがっていると不意に背後の村の方から大きな爆発音がした。

「!!? 一体何が・・。村が焼けてる!」

何が起きたのか分らないままレヴィンは村へ走った。

作品名:ARMORED CORE Another Story 作家名:TaMaNeGi