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IS  バニシングトルーパー 030-031

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 いきなり大声を出すクリスを見て、レオナ、箒そしてシャルロットは一斉に呆れたような表情になった。


 一方、グラウンドでは壁が崩れた時に舞い上がった塵煙はまだ晴れていなく、ラウラの状態も確認できない。
 「おい、さすがにちょっとやり過ぎなんじゃなイカ?」
 「そろそろ助けに行くべき……か?」
 ラウラが倒れている所へ、隆聖と一夏が慎重に近づいていく。

 「ああああああああああ!!!」
 突如に煙の中から、ラウラの苦しそうな叫び声が響く。
 「……!!」
 急激な悪寒が身に走り、本能的に危険を感じた隆聖は咄嗟に後ろへ跳びながら一夏に向かって叫んだ。
 「一夏下がれ!」
 「えっ?!くわあああああ!!」
 隆聖の警告に反応して一夏はすぐに足を止めたが、既に遅かった。煙の中から飛び出した巨大な腕に、一夏は後ろへ数メートル突き飛ばされて地面に倒れ込んだ。

 「一夏!!」
 「だ、大丈夫だ。大したことはない」
 後退して一夏の安否を確認した後、隆聖は振り返って攻撃してきた者の正体を見定める。

 煙の晴れたそこからゆっくりと立ち上がったのは、敵意の満ちた巨大な異型だった。無機質な動きで首を回して、異型は一夏と隆聖と捕らえる。

 「あれは、一体!?」
 「まさか……!?」
 その姿を確認した一夏は一瞬を目を丸くして後、震える手で近くに落ちた雪片弐型を拾って立ち上がり、隆聖も剣を構えた一夏の隣に並び、激怒した表情して手で拳を作り、握り締めた。

 「なんだよ……何なんだよそのざまは!!」

 その両拳の中心に、R-1の両腕は眩しい緑色の光に輝き始めた。

 「答えろ!! ラウラ・ボーデヴィッヒ!!」