魔法少女リリカルウィッチーズvol.2
中型ネウロイをエイラは見据えた後、果敢に突撃していく。ただし、予め未来を予知しているため攻撃が来ない位置を的確に突いて、だ。その死角からエイラは攻撃を仕掛ける。何度か攻撃するとコアが露出した。エイラはすかさずそれを撃ち抜く。それで中型ネウロイを一機墜とす。続けてもう一機の中型ネウロイへ向かっていく。先程よりも攻撃が激しくなるが、エイラは構わず回避して突っ込みトリガーを引き弾丸でネウロイの装甲を削っていく。それを何度か繰り返すうち、やがてコアが露出する。
「これで終わりだ!」
エイラは狙いを定め、コアを撃ち抜いた。中型ネウロイが粉々になって消滅する。
「ふぅ…」
全てのネウロイを殲滅したことでエイラは一息つく。
「エイラっ!」
と、そんな彼女にサーニャが飛び付いてきた。
「さ、サーニャ!?あわわわ、わわ…!」
顔を赤くしながらエイラは慌ててサーニャを抱き留める。
「こちら坂本だ。サーニャ、エイラ。状況は?」
美緒が二人に通信を入れてきた。
「少佐!出現したネウロイは全て倒しました」
「そうか、ご苦労だったな。今日の所は後は私たちが引き継ごう。二人は帰って休むと良い」
程なくして美緒とバルクホルンが二人と交代ということで夜間哨戒に就いた。
サーニャとエイラは基地へ戻る。その帰り道。
「エイラ、助けに来てくれてありがとう」
「何言ってるんだ、当然だろ」
「私、正直もうだめかと思ちゃった。エイラが来てくれなかったら私…今頃海に叩き付けられて…」
「そ、そんなこと言うな!これからも私はサーニャを守るよ」
「ほんと?」
「ほんと」
「そっか…ありがとう、エイラ」
そう言ってサーニャはニコッと笑う。エイラはその笑顔を見て、大切なサーニャを守りたいという気持ちを改めて持ったのだった。
作品名:魔法少女リリカルウィッチーズvol.2 作家名:Dakuto