P3X~ERROR WORLD~ 1‐1
「何でござはあるんだ!?」
「うちの住人の趣味でして…」
そういうとイゴールはいつか書き損ねた署名を出した
「それは…」
「そう、これはあなた達が来る前から名前が既に載っていた契約書…
つまり“ERROR”が発生したのです」
「エラー?」
「そう、あなた達は同じ世界にいる
それはERRORが決めた運命なのです」
「あの、よくわからないのですが…」
「安心してください
時期わかりますゆえ
その時までしばしお待ちを…」
そういってイゴールは契約書をしまった
「ここにはあと2人住人がいますが…
今は生憎席を外しておりまして…」
「え?2人?
あの、1人では…」
「いいえ、2人です」
「おかしいなぁ…」
メイは考え込む
「どうした?」
「ううん、なんでもない」
ミコトは何の事だかわからなかった
「どうやら長いことはなしをしすぎたようですね…
これをお持ちください」
2人の前に鍵がおかれる
「では、また逢う日まで…」
イゴールがそう言うと2人の前が暗くなった
~朝 ミコトの部屋~
「……次会うときはござじゃないよな………」
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~授業中~
2人はものすごい眠気に襲われていた
なんてったってあの古典の江古田なのだから仕方ない
「うぅ…すごい眠い……」
「へっ…もうへばったのか…?
俺なんかまだまだ余裕だぜ…?」
「あんただって限界でしょ……
何が余裕よ………くぅ……
……てあぶなっ!あやうく逝くところだった」
「っち…いっそそのまま寝ればよかったのに…」
「こらそこ!私語をつつしまんか!
授業をまじめにきかないとだめなことぐらい知ってるだろ?んんっ?」
「「すみません……」」
2人はなんとか授業を最後まで聞いた
“学力”が上がった
しかし「天才」なので意味なかった
負けず嫌いなのは御互い様らしい
~放課後~
ゆかりに案内されポロニアンモールに来ていた
「ここ来たことある?
放課後になるとうちの生徒が結構いるんだ
カラオケとかCDショップもあるし
あと、美味しいカフェもあるからさ
クラブもあるんだけど、さすがにそれはね―
……って2人とも大丈夫?すっごい眠そうだけど」
2人は目の下にクマを作り
なにやらよくわからない暗いオーラが漂っている
しかし負けず嫌いな性格が出てしまい
「「大丈夫……」」
と言い張っている
「まぁ江古田の授業だったしね
私も何度も寝そうになったしね」
ゆかりは励ましているが2人は明後日の方向を見てる
「もう限界みたいだし……仕方ないか…
2人とも、向こうのカフェにいくよ
コーヒーでも飲んですっきりしないと再起不能みたいだし」
そう言ってゆかりは2人を後ろから押してカフェに行った
“魅力”が上がった
“疲労”から“普通”になった
~夜 寮~
「帰ったか、空は見たか?今夜は綺麗な満月だぞ」
「あぁそう言えば」
ゆかりと美鶴が話している後ろで2人は真面目な顔をしていた
「満月か…」
「満月ね…」
「どうしたの?」
「「なんでもない」」
「フーン、まぁいいけどさ」
2人は部屋に戻り休むことにした
~影時間 ミコトの部屋
外が騒がしいのでミコトはは起きていた
外に様子を見に行こうとしたとき
ゆかりが部屋に来た
「ごめん!勝手に入るよ!」
ゆかり息を切らしながら入ってきた
「悪いけど説明してる暇ないの!
今すぐここから出るから!」
「わかった」
「一応これ持ってって!」
そういわれるとみことは短剣をわたされた
「ついてきて!今度はメイちゃんのところいくよ!」
2人は急いで3階のメイの部屋に行った
~めいの部屋
「さぁ、パーリィナイトのはじまりだ!
レッツパーリィ!ヒユウィーゴー!!」
「…この緊急時に何やってんの?」
「いやぁ…なんか外が騒がしいし
外に出るのも危険かなぁって思ってて
それで誰か来るのを待ってたってわけで……
とりあえずそいつは入れんなよ」
メイはミコトを指差した
「っていまはそんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?
いまいそういでるから、私についてきて!
裏口から出るよ!メイちゃんはこれ持って!」
ゆかりはめいにナギナタを渡した
そしてダッシュで1階についた
「はぁ…はぁ…ここまでくれば……」
その時美鶴から通信が入った
「岳羽、聞こえるか!?」
「ハ、ハイッ!
聞こえます!」
「気をつけろ!
敵は一体じゃないみたいだ!
こことは別に本体がいる!」
「マジですか!?」
その時、
「バンッ、ガンッ」
裏口からものすごい激突音がした
「うわっ!?
ひ、ひとまず、退却!?」
3人は急いで逃げた
逃げてる最中
ミコトは
(明日からしばらく睡眠か…)
メイは
(バナナって普通に考えておやつに入らないよね…
栄養素が高いし、果物だし
サルが主食にしてるようなもんだし…)
などということを考えていた
急いで逃げてきて2階
外からパリンッとガラスが割れた音がした
「なに、今の!?」
気配が近づいてくる
「な、なんか来るっ!?」
気配がゆれにかわり、ものすごい勢いで来るのがわかった
「う、上よ!
上に急いで!」
走りに走った結果、現在屋上である
「フゥ……鍵もかけたし、
ひとまずはこれで大丈夫かな…」
ゆかりが安心してると
「……!?」
背後から強い気配を感じ、振り返ってみると何かがはいあがってきた
「嘘……
外を上ってきたの…!?」
ゆかりは2人の前に立った
「あれがここを襲ってきた敵…
“シャドウ”よ!
そ…そうだ、戦わなきゃ…」
そう言ってゆかりは銃を取り出した
「“召喚”…
私だって、できるんだから…」
ゆかりは銃を頭に当てると集中し始めた
しかし
「きゃあっ!!」
シャドウがくりだした炎にゆかりは弾き飛ばされ
ゆかりが持っていた銃が2人の足元にころがってきた
「……ん?」
ミコトは疑問に思った
「なぁ…これって……どっちが使うんだ?」
「あ…」
そう、銃は一つしかない
そして2人の人間の間にそれはある
「どうすんだよこれ!?
いったいどうすればいいんだ!?」
「とりあえずあんたは落ち着いて!
仕方ないからここは私が……」
「させるか!初召喚は俺だ!」
シャドウを前にして2人は喧嘩している
「ちょっ!こんな時に何やってんの!?
シャドウに襲われるよ!」
「「こっちの方が大変だ!!」」
2人はどなった
「しかたない!ここはジャンケンで決めるしか…
最初はグーだかんね!」
「望むところだ!」
「2人とも何やってんの!?
ジャンケンなんてしてる場合!?」
「「だまってて!!」」
2人は再びどなった
「いくよ…」
「おう…」
「「最初はグー!ジャンケンホイ!」」
ミコトパー
メイ チョキ
「やったああああああああ」
「ちくしょおおおおおおお」
「じゃあ私が行くね!」
そう言ってめいは銃をこめかみに当てる
「ぺ…ル…ソ―――」
「くっ…こいつだけにやらせてたまるか!」
ミコトは手に力をこめた
するとみことの前にカードが現れる
「ナ…ってそれ!!
それ今回の召喚方法じゃないから!
作品名:P3X~ERROR WORLD~ 1‐1 作家名:にょろさん