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魔法少女リリカルウィッチーズvol.3

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高射砲型ネウロイは対空砲撃に特化しているため、防御は脆い。スバルはディバインバスターを零距離で、エリオは突撃後の刺突と斬撃で対象を破壊するメッサー・アングリフで、キャロとティアナはウィングシューターとシュートバレットの連射による同時多弾攻撃、更にフリードのブラストレイで高射砲型ネウロイを宣言通り一気に破壊した。
「こちらスターズ4。高射砲型ネウロイを破壊しました」
「こちらも確認完了や。坂本さん、なのはちゃん、後は任せるで」
「スターズ1、了解!」
「こちら坂本、了解した。各員へ。これより敵本陣の要塞型ネウロイを攻略する!」
全員から了解!と返事がくる。
要塞型ネウロイは対地・対空、どちらも器用にこなせる武装が搭載されている。これをまずは破壊しなければならない。
「坂本さん。まずは私達が囮になって敵の対空攻撃を無力化してはどうでしょうか?」
フェイトが美緒に提案する。
「そうだな。よし、敵の注意を航空部隊に惹き付ける!その間に地上部隊は対空砲火の破壊と要塞への攻撃を行ってくれ!」
美緒が言うと航空部隊は一斉に散らばって要塞の防衛兵器を自分達に向けさせる。
その間に地上部隊は着々と防衛兵器を破壊して要塞に攻撃を加えていく。
しかし、そこはネウロイ。すぐに再生が始まっていく。
「やはり再生するか…」
「ほんっと、めんどくせー敵だな」
シグナムが言ってヴィータがぼやく。
「私はコアを探す。ネウロイである以上、それさえ破壊してしまえば終わりだ」
そう言って美緒は眼帯を持ち上げて魔眼でネウロイのコアを探し始める。
「……見つけたぞ!要塞の中心部だ!」
コアを見つけると、全員に向けてそう伝える。
「ってことは、あの外殻をぶち破れるだけの攻撃が必要って訳か…。なら、アタシの出番だな」
そう言うとヴィータははやてに通信を入れる。
「はやて、リミッターの限定解除を申請する」
「勝算があるんやね?」
「あぁ。少なくとも、あの分厚い装甲だけはひっぺがす!」
「了解や。リミッター限定解除。制限時間、180秒!」
「そんだけあれば十分だ!アイゼン!」
[リミットブレイク、ツェアシュテールングスフォルム!]
ヴィータが呼び掛けるとグラーフアイゼンはドリルとブースト機構のついた巨大ハンマーに形態を変化させる。
「ぶち抜けぇぇぇぇぇっ!アイゼン!!」
ヴィータはアイゼンを振りかざし、コアのある部分に正面から叩き付ける。最初の一撃が表層を砕き、更に魔力ブーストが働くことで勢いを増し、装甲を打ち砕いていく。そして、遂にコアへと到達するとそのままコアを粉々に砕いた。
「ざっとこんなもんだろ」
元の大きさのハンマーに戻したアイゼンを担ぎながらヴィータが言う。
「す、凄い…」
「あの要塞型を一撃で、か。大した攻撃力だ」
芳佳とバルクホルンがそれぞれ言う。
「ともかく、これでトリスタンは解放されたんですね?」
「あぁ、間違いないだろう」
「ロングアーチより各員へ。要塞型ネウロイの破壊を確認しました。これによりトリスタンは解放、私達もすぐそちらへ向かいます。皆、お疲れ様や」
瞬間、皆から一斉に喜びの声が上がった。