二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

Keep a silence 2

INDEX|2ページ/7ページ|

次のページ前のページ
 

「それじゃあ、豪炎寺、あとよろしくな」
「ああ。半田もあと頼む。風丸には俺から伝えておくから。………起きればの話だが」
「あはは……まぁ俺らは俺らで楽しませてもらうよ」
「そうしてくれ。でも程ほどにな。こいつらみたいになるぜ」
「……説得力あるぅ〜」
鬼道が風丸に代わって会計を済ませてる間、皆店の入り口でちりぢりにたむろしていたが、豪炎寺と半田の間に松野が割って入った。
「風丸によろしくねー。僕の汚れなき唇を奪った罪は大きいんだから!」
「……あー、ああ、まあ伝えておく」
「マックス初めてだったの?」
「初めてじゃないけど!」
そういい捨てると松野は頭のうしろで手を組みながら、ふいと背を向けた。その時影野だけは松野がほんの少し頬を染めているのを見た。
「……豪炎寺、俺からもよろしく」
一之瀬が土門の後ろから声をかけてきた。
「風丸にThank you so much for your kindness!って伝えておいて」
一之瀬は皮肉を込めたつもりで言ったのだろう。途中でちらりと土門の顔を見上げていた。土門は多少ばつが悪そうに苦笑するだけだった。
「……悪いが、それは自分で伝えてくれ」
あまりにも流暢すぎる英語の発音に豪炎寺は気後れし、苦笑しながら手を振り上げた。
 そのまま豪炎寺らは四人で豪炎寺の車で帰ることとなった。それ以外は目金と影野が翌日に予定があったため二次会に不参加だった。豪炎寺は二人も送ろうかと申し出たが、寝潰れたのが二人も居る為車にこれ以上乗せられなかった。影野と目金は自ら辞退し、電車で帰る事にした。
「……正直、寝てしまっているとはいえ、今の風丸君と一緒に後部座席に座る勇気はないんですよねぇ」
「……そうだね」
二人の密かな会話には気づかず、一行は各々目的の場所へ向かったのだった。
作品名:Keep a silence 2 作家名:アンクウ