ストライクウィッチーズss集vol.1
エイラ「サーニャの様子が気になる…」
エイラ「サーニャ、そろそろ時間ダゾ」
サーニャ「ん……ふぁ…うん」
エイラ(サーニャは寝起きも可愛いんダナ)
エイラ「早く着替えないと夜間哨戒に遅れるゾ」
サーニャ「うん…」
エイラ(サーニャは可愛い。私にとって無くてはならない大切な存在ダ。だけど…最近気になることがあるんダ)
整備士「リトヴャク中尉、お疲れさまです」
サーニャ「お疲れさまです」
整備士「ストライカーの準備は整っています。すぐに発たれますか?」
サーニャ「時間も無いし、そうします」
整備士「わかりました。では…」
ウィーン ピョコンピョコン
サーニャ「貴方が整備してくれるようになってから、ストライカーの調子が良いんです」
整備士「本当ですか?」
サーニャ「はい」
エイラ(あの男、最近サーニャのストライカーの専属整備士になったんだったナ。サーニャとあんな仲良さそうに話して…中佐にチクってやろうか)
サーニャ「それじゃ、行ってきます」
整備士「はい、お気を付けて」
ブゥゥゥ…ゥ…ン…
整備士「さて、戻るか。それにしても中尉、今日も可愛いかったなぁ…」
エイラ(中佐にチクったとして、あの整備士は規則を破ったから当然処罰されるダロー?けど、そしたらサーニャの笑顔を奪ってしまうことになるんじゃナイカ…?)
エイラ「あー!どうしたら良いンダー!?」
???「ユーティライネン中尉…?」
エイラ「え?」
整備士「こ、こんばんは。お疲れさまです」
エイラ「あ…お疲れさまなんダナ」
整備士「どうかされたんですか?」
エイラ「何でもないから気にしなくていいゾ。それより、あまり私達と接触しない方が良いんじゃナイカ?」
整備士「あ…そ、そうですね。失礼します!」
エイラ「…」
エイラ(勢いで追い払ったけど、あれはあの男からサーニャについて聞き出すチャンスだったんじゃ…。かといってサーニャ本人にはあの男をどう思ってるかなんて聞きづらいし…。もし、悪い予想が当たったら…)
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※エイラの妄想です。
エイラ「サーニャ、あの男が好きなのか?」
サーニャ「う、うん…。けど、どうしてわかったの…?」
エイラ「そ、それは…」
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エイラ「そんなのイヤダー!!」
芳佳「え、エイラさん!?」
エイラ「ミヤフジ…!」
芳佳「あの、どうしたんですか?」
エイラ(ミヤフジなら…)
エイラ「ミヤフジ、少し付き合ってもらってもイイカ?」
芳佳「え、はい。良いですけど」
エイラ「じゃあ、私の部屋に行こう」
芳佳「なるほど。その整備士の方にサーニャさんが想いを寄せているんじゃないか、と…」
エイラ「しかも整備士も今日も可愛かったみたいなこと言ってたし…」
芳佳「それは…マズイですね。下手をすると時間の問題かもしれないですよ」
エイラ「そんなぁ…」
芳佳「……エイラさんはサーニャちゃんが好きなんですか?」
芳佳(まぁ、見てたらわかるんだけど…)
エイラ「それはその…」
芳佳「はっきりしないと、その整備士さんにサーニャちゃんを取られちゃうかもしれませんよ?」
エイラ「そ、それはヤダ!」
芳佳「なら、もうするべきことは決まってるんじゃないですか?」
エイラ「そうだな…。よし!あの男にサーニャは渡さないって言ってくるゾ!」
芳佳「そっちですか」ズルッ
エイラ「ち、違うノカ?だって、そうダロ!?」
芳佳「サーニャちゃんに、エイラさんの想いを打ち明けてみたらどうか、ってことですよ。もし、サーニャちゃんの気持ちが整備士さんの方に傾きかけてても、エイラさんが想いを伝えることでエイラさんの方にまた振り向かせることが出来るじゃないですか」
芳佳(場合によっては、悲惨な結末を迎えるけど…)
エイラ「そ、ソウカ!よし…じゃあ、あ、ああ、あし、明日…ささ、サーニャに…!」
芳佳「今からそんなに緊張しててどうするんですか。良かったら、練習に付き合いますよ?」
エイラ「た、頼む!」
バルクホルン「おい、ハルトマン。消灯時間が近いのに、どこに行くつもりだ?」
エーリカ「トイレだよー」
エーリカ「ふぅ、すっきり。ん、何か聞こえる…?」
エーリカ(エイラとミヤフジ…?)
エイラ「す、好きだ!付き合って欲しい!」
エーリカ(えっ!?)
芳佳「やっと言ってくれたね」
エーリカ(嘘!?エイラとミヤフジが…!?これは大事件だよ!)タタタッ
芳佳「うん、これならバッチリだと思いますよ」
エイラ「そ、そうか。良かった…。でも、ミヤフジもノリノリだったナ」
芳佳「だって、雰囲気出した方が良いじゃないですか」
エイラ「なぁ、もっと完璧にしたいから練習していいか?」
芳佳「わかりました、とことん付き合いますよ」
エーリカ「トゥルーデ、大変大変」
バルクホルン「何だ、騒々しい」
エーリカ「エイラがミヤフジに告白してた!」
バルクホルン「何だと!?おいハルトマン、それは何の冗談だ?」
エーリカ「冗談なんかじゃないってば!エイラが自分の部屋にミヤフジを呼んで告白してたんだよぉ…」
バルクホルン「おのれエイラ…サーニャというものがありながら、ミヤフジにまで手を出すとは…!ちょっと行ってくる」
エーリカ「トゥルーデ、ダメだよ!今ごろ二人は…」
バルクホルン「くっ…ミヤフジの貞操が…!」
バルクホルン(私がもらうと決めていたのに…!)
バルクホルン「くっ…くそっ!」
エーリカ(ふて寝しちゃった…。とりあえず、私も寝よーっと)
翌朝
シャーリー「おはよー」
ルッキーニ「おっはよー!」
リーネ「おはようございます、シャーリーさん、ルッキーニちゃん」
シャーリー「あれ、今朝は珍しく扶桑の料理じゃないんだな」
リーネ「芳佳ちゃん、寝不足みたいで…。早朝訓練もこなせずに途中で抜けて眠りに行ってました」
バルクホルン「」ピク
シャーリー「ミヤフジが?珍しいこともあるもんだなぁ」
ペリーヌ「そういえばサーニャさんは眠っているとして、エイラさんの姿も見当たりませんわね」
エーリカ「あー、えっとね。そのことなんだけど…」
ルッキーニ「エーリカ、何か知ってるの?」
エーリカ「実は、昨夜…」
全員「……ええーっ!?」
シャーリー「エイラが」
ルッキーニ「ヨシカに」
リーネ「告白を…?」
エーリカ「うん」
美緒「一体何だ朝から」
ミーナ「騒がしいわね、どうしたの?」
ルッキーニ「あ、少佐!」
バルクホルン「ミーナ、聞いてくれ。エイラがミヤフジに…」
エーリカ「告白したんだよー」
ミーナ「……ええっ!?」
美緒「何かの間違いじゃないのか?…いや、朝の宮藤の様子…何かあったんだろうとは思っていたが、まさか…」
シャーリー「まさか二人で熱い夜を…!?」
リーネ「ヨシカちゃん…」グスッ
美緒「ともかく、二人から話を聞く必要がありそうだな」
ミーナ「二人が起床し次第、ブリーフィングルームに集まってください」
二人の起床後。
エイラ(何か…)
芳佳(起きたら…)
作品名:ストライクウィッチーズss集vol.1 作家名:Dakuto