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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第46話

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  C‐02の群4体に突っ込んだファイバードは、1体を叩き斬り、続けて2体目を薙ぎ払って斬り飛ばす。

    ズダギャシャアアアアアアアンッッ、シュフォッ・・・ズヴァダアアアアアアアアンッ!!!

    ヴィギャギャアアアアアアッッ!!!

  斬り飛ばされた部分が炎上して2体が崩れた。ファイバードは隙をみせる事無く、3体目に回り込み、頭部を薙ぎ払って斬り飛ばす。

  ファイバード 『しゃあああああっっ!!!』

    ザギャシャアアアアンッッ!!!

  その瞬間、4体目がファイバードに突っ込もうと襲い掛かる。だが、横へそれながらこれをかわして見せた。C‐02はグルッとムカデの動きのように向きを変え、再び口をあけて襲い掛かる。

  C‐02 「ミシャアアアアッッ!!!」

  ファイバード 『だりゃあああああああっっっ!!!』

    ズドォガシュウウウウウウウウン・・・・・ズヴァシャアアアアアッッ!!!

  フレイムソードの切先が口の中に突撃し、C‐02の身体を刀身が貫通。そこからの薙ぎ払いで内面の肉から斬り飛ばした。

    ヴィギュアアアアアアッッ・・・!!!

  炎を吹き出して斃れる。ファイバードは瞬く間にC‐02を圧倒した。だが、その時だった。澪の背後に新たなC‐02が伸びるように出現。鎌首を持ち上げた。

  C‐02 「ミシャアアアアアアアッッ!!!」

  澪 「きゃあああああああああ??!」

  澪の悲鳴。ファイバードは聞き逃さなかった。直ぐに振り向き突撃する。

  ファイバード 『澪ちゃんっっ!!!』

    ギュゴオオオッッ!!!

  ガバッ開いた口は直ぐにでも澪を捕食できる体勢にあった。彼女は恐怖ですくんでしまって動けない。再びあの時の恐怖が彼女を襲った。C‐02は首を真上に持ち上げ大口を開いて咆える。

  C‐02 「ミシャアアアッッ!!!」

  斬撃が入るまでに間に合わない。瞬時にそう判断したファイバードは、加速しながら素早い動作で胸のサンスライサーを投げ飛ばす。

  ファイバード 『サンスライサーッッ!!!』

    ガシッ、フュファゴッッ!!!

    シュファフォォッッ・・・ザダギャアアアアアアァァッッ!!!

  高速でかっ飛ぶサンスライサーがC‐02の頭部に直撃。回転する刃が肉を斬り砕きながら頭部を粉砕させた。海老反り状態になって斃れるC‐02。

    ズドォオオオオオッッ!!!

  ファイバード 『大丈夫か??!澪ちゃんっっ!!!』

  ファイバードは澪の許へ減速して止まった。手を広げて彼女にその鋼の手の平を差し伸べる。

  ファイバード 『これじゃこの辺はどこも危険だ。とりあえずここを離れよう!!』

  澪 「・・・・・。」

  澪は声が出ない状態にまで怯えていた。無理もない。しかしながら澪はコクンうなずいてファイバードの手の平に乗った。

  澪を手に乗せ、改めて周囲を見渡すファイバード。震災直後のような光景の中にデストリアンが所々で破壊行動をしていた。澪もファイバードの手の平でその光景を見つめる。

  ファイバード 『くっ・・・・なんて光景だ・・・!!!』

  澪 「・・・・!!」



  一方、さわ子は車内でうずくまってケータイを手にしていた。通話状態のまま風の激しい音が聞こえてくる。それは要がジェイデッカーの手に乗ったまま通話状態を維持していたからだ。周囲ではパニックになった市民が逃げ惑う。

  危険は直ぐそこまで迫っていた。C‐03と新たに現れたD‐24が迫る。まるで人の心臓に楕円形の口と、蟲の脚が生えたようなグロテスクなモノだった。だがこのタイプも他のデストリアンと同様に、多数が出現していた。

  無情にも市民たちが殺戮されていく。要の眼下に市民を命がけで必死に誘導する警官達の姿が目に映る。事態が発生して間もない為、おそらくは最寄の警察署や付近の派出所の警官達であろう。

  要 「俺は・・・・何をやっているんだ?!!」

  自分の彼女の事とを取り、守るべき市民を二の次にしてしまっていた事の重さが要を苦悩させる。

  要 「俺は・・・・警官・・・・市民を守るべき警官・・・・・!!!」

  ジェイデッカー 『隊長!!進行しながら攻撃を開始します!!マニピュレーター(手)にしっかり捕まってください!!!』

  Jバスターを構えるジェイデッカー。市民を助けずにいられなかったのだ。眼下のデストリアンに攻撃を開始する。

    ズドォオオオオオオオオッッ!!! ズドォッ、ズドォッ、ズドォオオオオオオッッ!!!

    ドォズウウウウウンッッ!!! ドガギャ、ドォグワッ、ヴァギャゴオオオオッッ!!!

  先程のファイバード同様、容易にデストリアンを撃破していくジェイデッカー。無論、出力を再調整した上である為でもあるが、従来の個体達と比べ明らかに耐久力が低かった。

  ジェイデッカーは視界モニターに入る範囲すべてのデストリアンをロック・オンする。Jバスターの銃口から放たれるビームが、連続かつ高速でC‐03、D‐24の身体を撃ちぬいて撃破する。

  ジェイデッカー 『ターゲット、多重ロック!!!』

    ズドォッッ、ズドォオッ、ズドォオオッ、ズドォオオ、ズドォッ、ズドォオオオオッ!!!

    ズギャドォ、ドォドォ、ドォ、ドォドォゴォオオオオオオッッ!!!

  ジェイデッカーの行動と自分の今とっている行動と比較し葛藤する要。無論、市民優先が義務というものだ。だが、さわ子もその1人。正義感が強い故に突然大きな罪悪感を覚える。

  そんな複雑の気持ちの中、要はさわ子との会話を再開。彼女の位置確認をする。

  要 「もしもし!!今近くまで来た・・・・何処で動けないんだい?!」

  さわ子は、震える手でナビを操作し、現在地を割り出す。

  さわ子 「け・・・県道20号線・・・・多摩の桜ヶ丘の近くよ!!」

  要 「わかった!!今すぐいくからね!!!ジェイデッカー・・・・すまない!!俺は・・・・市民を優先すべき警官だというのに・・・・・!!」

  要は罪悪感を感じながら瞳を強く瞑る。ジェイデッカーはそんな要に対して、穏やかに罪悪感を否定する。

  ジェイデッカー 『隊長。隊長も警官である前に一人の人間です。愛する人が危険にさらされて心配になるのは当然です。余り自分を責めないでください。』

  要 「ジェイデッカー・・・!!」

  ジェイデッカーは、要の心中を読み取り、そして汲んだ。ジェイデッカーの超AIは予想を上回るほどの自律回路となっていた。要は改めて驚愕した。

 

  その頃、唯の家周辺の区画にC‐05が地下から発生。周囲に混沌を撒き散らす。律が夕暮れの空の下に蔓延る嫌な空気を感じ、目を細める。

  律 「ひょっとして、囲まれてないか・・・これ!!!」

  梓 「やばい・・・非情にヤバイですっっ!!!」

  憂 「梓ちゃん・・・!!!」

  手を互いに取り合って怯える梓と憂。次の瞬間、唯の家の表通りにC‐05が地面を突き破って出現した。