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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第48話

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  既に冴島達も到着。冴島はバタバタと鳴り響く減りのヘリのジャイロ音の中を早足で藤堂と共に歩く。

  冴島 「政府がC‐00の存在を隠蔽し続けていればいつかはこうなると思っていた・・・だが、予想を遥かに上回る被害だ・・・!!」

  藤堂 「東京都の北西部から広がるように『デン』が現れているようです。旦那・・・勇者ロボ達を一転に集めるよりも早急に各々に展開したほうが・・・。」

  冴島 「今までバラバラに行動してきた彼らを私は一つのチームとしてまとめたい・・・その意思表示として招集をあえてかけたのだ。それに、これほどの規模になれば個々に闘うには限界がある。」

  藤堂 「確かにそうですが・・・その間にも市民達が・・・。」

  冴島 「私は一人でも多くの市民を救いたい・・・何も対策も無しに彼らに招集をかけたりはしない。今回ばかりは自衛隊も重い腰を上げたのだ。」

  藤堂 「自衛隊が・・・?!!」

  長くに渡り、特殊生物対策を警視庁に投げていた防衛庁が重い腰を上げた。既に陸上自衛隊の輸送機部隊が関東北西部を目指し急行していた。

  Jトランスポーター並の機体・・・そう。自衛隊もまたロボットを開発していたのだ。ヘルメットを被った兵士のようなデザインのロボット達が搭載されている。

  機体名、ヘルトルーパー。自衛隊が独自で開発した対特殊生物用二足歩行兵器だ。量産性を重視している故に、有人機である。武装面も対特生専用レールガン、対特生専用ナイフに統一されている。

  藤堂は冴島達は敬礼しながら対策本部のテント内に入った。

  冴島 「警視庁の冴島だ!」

  警官 「お疲れ様です!」

  冴島 「現在の状況は?」

  警官 「はい。現在、埼玉南部から神奈川北部にかけてまるで帯状に被害が拡大しています。東京都内の被害状況におきましては、各地で巨大な穴、『デン』が確認されており、全ての固体はそのデンから出現している模様。神奈川と埼玉は各個体が直接地中から出現する状況に至っています。」

  冴島 「状況的には自衛隊との連携が必須だ。自衛隊からの連絡は?」  

  警官 「我々との合流はせずに直接各現地で展開するとの事で、自衛隊は埼玉の南部、東京都の北部、および八王子市にて展開するようです。残りの地域は臨機応変に部隊を回すそうです・・・。」

  冴島 「そうか・・・む?!」

    ギュゴオオオオオォ・・・・

  その時、上空に旋風寺の勇者特急隊が到着。空中で急速合体、変形をした上で着地する。冴島は音に気づき、颯爽と対策本部のテントから出た。

  舞人 「招集ポイントへ到達!!とりあえずみんなは待機だっ!!尚、今回からはわが社の新型機、轟龍も参戦する!!よろしくたのむぞ!!」

  マイトガイン&バスターボンバー&フレアダイバー 『了解!!』

  舞人 「マイトガイン、急速合体っ!!!」

  マイトガイン 『チェンジ・マイトガインッ!!!』

  バスターボンバー 『チェエエエンジ・・・・バスターボンバーッッ!!!』

  フレアダイバー 『チェエエエンジ・・・・フレアダイバァアアアッッ!!!』

    ギュゴオオオオオォォ・・・・ズズズゥウウウンッ・・・

  藤堂 「おお!!旋風寺の・・・!!!」

  冴島 「勇者特急隊揃っての着陸ッ・・・ううううっ・・・・カッコイイッ!!!」

  藤堂 「ああ!!ジェイデッカーも・・・!!!」

  冴島 「何??!」

  藤堂が南の方角から向かってくるジェイデッカーを確認する。遅れてきたジェイデッカーも招集ポイントへ降り立つ。その左手には要とさわ子が乗っていた。要は勇士朗とは逆の発想で、さわ子をここへ避難させる事を選択していた。

  要 「さわちゃん、着いたよ!ここまで来ればとりあえずは安全だ!!」

  さわ子 「ホント、一時はどうなるかと思った・・・ありがとう、誠君、ジェイデッカー!!」

  危機的状況から、安心できる状況下に置かれたさわ子は要の肩にうずくまるように言った。要は彼女の髪を優しく撫でる。

  要 「さわちゃん・・・。」

  ジェイデッカー 『礼には及びませんよ。よかったですね・・・隊長!』

  要 「ああ。私情を挟んでしまって申し訳なかった・・・ジェイデッカー、ここからが俺達の本番だ!!!」

  要はさわ子と寄り添いながら展開する勇者特急隊、警察部隊に熱き眼光を向けて言った。ジェイデッカーも同じく展開する同士達を見た。

  ジェイデッカー 『はい!!今こそ我々が立ち上がるときです・・・・!!!』

  マイトガインに敬礼するジェイデッカー。それに対し、マイトガインは人差し指と中指を真っ直ぐにしてビッと合図する。冴島はこの光景に燃える。

  冴島 「ああ・・・超AI勇者の勇姿・・・燃えるっっ!!!」




  再び相模原。ダグオンチームが闘う一方で、もう一人の勇者が闘おうとしていた。

  そう。律の弟・聡だ。聡は街を駆ける。周囲ではムカデタイプのC‐02がやりたい放題に暴れていた。逃げ惑う人々の群集に逆流するかのように聡はかけていく。

  C‐02 「ミシャアアアアア!!!」

  聡 「走ってきて正解だぜっ・・・とても自転車じゃ無理だ・・・!!!」

    ドォドォドォズガアアアアアアアアッッ!!!

  ビルを砕いて進撃するC‐02。口を開きながら群衆に突撃し捕食する。

    ガブンッ!!

  運悪くして餌食になっていく市民達。そのC‐02は鎌首を持ち上げ、天に向かって花を開くように開口。奇声を発するような咆哮を響かせる。

  C‐02 「ミシャアアアアアアアアアッッ!!!」

  それを見上げながら聡は恐怖するどころか、不敵に笑った。

  聡 「へへへ・・・夏休みの成果、見せてやるぜ!!ラガアアアアアアンッッ!!!」

  ラガン 『とああああああ!!!』

  時空ゲートを通り、地中からラガンが勢い良く飛び出す。聡の横に着地したラガンは、C‐02を見て不敵にニヤついた。自信の表れだろう。

  ラガン 『ふっ・・・・雑魚ヤロウ共が!!!さァ、聡っ!!!夏休みの成果を見せてやろうじゃないか!!!』

  聡 「ハナっからそのつもりっ!!!」

  ラガン 『出ろおおおおおおお!!!グレエエエエンッッ!!!』

  ラガンが後ろへ振り向きながら額からエネルギー波を撃ち放って、グレンを召喚した。聡は駆け出しながらグレンのコックピットに飛び込んだ。

  ラガン 『てやあああああっっ!!!』

  下部をドリルに変形させたラガンがグレンと合体し、両腕と両脚が強化され屈強に変形、ラガンの額に三日月状の飾りが現れる。コックピット内の聡はそれに伴ない、ブレイヴ・トレースシステムを発動させた。

  聡 「グレン、ブレイヴ・トレースッ!!」

  聡とグレンラガンの身体の動きがリンクする。グレンラガンは何度か素早い正拳突きを繰り出し、回し蹴りをしてみせる。

  グレンラガン 『はぁあああああっ・・・・しゃああああああっ!!!』