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第二十一章「語られた真実」
洞窟に入り、禍禍しい雰囲気の中をソフィアたちは進んでいく。
今までにない強敵がいるのではないかと心配であったが出会う魔物はそれほどでもなかった。
少し安心するソフィア。
だがその先に強敵はいた。
大魔道である。
イオナズン、メラゾーマという強力な攻撃呪文を操り、マホステ、スカラで呪文と打撃を無効化してくる。
さらに凍てつく波動でこちらの防御魔法は打ち消される。
一行は防戦一方となった。
そのときソフィアはトルネコの言葉を思い出した。
天空の剣は戦闘中に使えば効果があると。
ソフィアは天空の剣を振りかざした。
まぶしい光が大魔道を照らす。
大魔道にかかっている呪文の効き目がなくなった!
これで呪文も打撃も通用するようになった。
やっとの思いで大魔道を倒した。
ソフィアは光り輝く天空の剣を見る。
今までさんざん苦しめられた凍てつく波動。
それをこちらも手に入れたのである。
天空装備のすばらしさを改めて知るのであった。
その後も鬼棍棒などに苦しみながら、やっと闇の世界へ出た。
すると近くに祠があるので入ってみる。
中には玉座があり、そこに炎が燃え盛っている。
近づいてみると炎は天空人の姿になった。
話を聞くと、ここは希望の祠という名前らしい。
デスピサロは宮殿に四つの結界を張り、その中で進化を続けているとのこと。
そしてこの先に進むためには、その四つの結界を破らなければならないとのこと。
天空人にHP・MPを回復してもらって、一行は結界を破りに出ていった。
ソフィアたちはまず左下の祠に入ってみた。
そこにいたのはギガデーモンである。
ギガデーモンはここまで来たことを褒め、褒美をやるので後ろの床を調べろと言う。
ソフィアが振り向くと、卑怯にもギガデーモンは後ろから襲ってきた。
ギガデーモンは怪力を生かした打撃型の魔物で二回攻撃を行う。
しかしスクルトさえかけてしまえば、気をつけるのは痛恨の一撃だけである。
ギガデーモンはソフィアたちの攻撃の前に沈んだ。
そして結界の一つが消えたようである。
次に右下の祠に入ってみる。
中にはアンドレアルがいた。
アンドレアルは三体おり、どれかがやられると仲間を呼ぶ。
しかも高熱のガスをはいてくる。
だが意外なことにザラキが効いた。
残る個体を打撃で倒す。
アンドレアルは、ロザリーを失ったデスピサロの嘆きを悲しみ、人間の滅亡を願いながら死んでいった。
そして二つ目の結界が消えたようである。
今度は左上の祠に行ってみる。
中にいたのはヘルバトラーである。
ヘルバトラーは強敵であった。
イオナズンに激しい炎と凍える吹雪をはき、たまに二回攻撃をしてくる。
ブライのルカニとバイキルトを使い、なんとか敵を倒した。
ヘルバトラーは、この後デスピサロに殺されるのだから自分を倒しても無駄だと言い残し消えていった。
そして三つ目の結界が消えたようである。
最後の右上の祠に向かう。
四つ目の敵はエビルプリーストであった。
エビルプリーストは言う。
もうじきデスピサロ様が魔族の王として目覚める。
そしてその心には人間への憎しみしか残っていないだろう。
さらにエビルプリーストは魔物の姿に変わり、驚くべきことをソフィアたちに告げた。
ロザリーを人間にさらわせたのは自分であると。
すべてはこの魔物の歪んだ忠誠心から起きたことであった。
そのために人間に罪を犯させ、ロザリーを死なせるとは。
ソフィアはかつてない怒りで震えた。
一行はエビルプリーストに向かって行った。
エビルプリーストは既にマホカンタを張っていた。
そしてその隣にはスモールグールが三匹いる。
ソフィアはまず天空の剣でエビルプリーストのマホカンタを消した。
エビルプリーストはバギクロス、マヒャド、メラミといった呪文主体で、たまに二回攻撃をしてくる。
ソフィアは天空の盾でマホカンタを張り、ニフラムでスモールグールを消し去った。
後はエビルプリーストだけである。
ソフィアたちは回復呪文を使いながら、全力でエビルプリーストを叩きつぶした。
エビルプリーストは断末魔の叫びとともに消えていった。
そして結界はすべて消えたようである。
一行はデスピサロの宮殿、デスキャッスルへと入っていった。
最初の部屋でいきなり難敵に出会う。
土偶戦士である。
彼らはこちらの動きに合わせて移動し、接触すると戦闘に入る。
そしてザラキを使ってくるのである。
ソフィアは天空の盾を使いザラキをはねかえして土偶戦士を倒していった。
一行は先を急ぐ。
しかし現れる敵は強く、様々な仕掛けが行く手を阻む。
途中で見つけた賢者の石を使いながら出口を目指した。
やっとデスキャッスルを抜けた一行は、バロンの角笛を吹いて馬車を呼ぶ。
最後の決戦である。
デスピサロ、決着をつけましょう。
ソフィアはつぶやいた。