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第三章「サントハイムの旅人たち」
ミントスへ海路をひた走る一行。
ソフィアが海に出るのは、もちろん初めてである。
青い大海原を見てはしゃぐソフィアを、マーニャとミネアは微笑んで見つめていた。
やがて船はミントスに到着した。
するとホフマンが、ヒルタン老人のもとで修業をするため、ここに残りたいとのこと。
急な話に戸惑いながらも、さすが宿屋の息子ねと感心するソフィア。
パトリシアをそのまま預けてくれることに感謝し、ホフマンと別れることに。
さてトルネコが急かすのでヒルタン老人のところに行ってみると、ヒルタン老人は人を集めなにやら講義を行っている。
行ったことはないけれど学校ってこんな感じなのかなと見てると、ヒルタン老人がソフィアに質問をしてきた。
答えられずに黙っていると、なぜか褒められ宝の地図までもらってしまった。
ソフィアはよくわからないまま、感激しているトルネコに地図を預けた。
疲れたので宿屋に泊ろうという話になり、大きな宿屋に入ってみる。
すると、先ほど別れたホフマンがもう受け付けにいる。
あいさつをしてそのまま二階に上ると、ある部屋の中からうめき声が聞こえてきた。
聞けば旅の神官が病気にかかって寝ているらしい。
気になって中に入れてもらうと、そこにはベッドに寝ている神官クリフトと、魔法使い然としたブライがいた。
ブライの話では、二人はアリーナ姫と旅をしており、途中このミントスでクリフトが倒れてしまったとのこと。
アリーナが街の人から薬草パデキアの話を聞き一人で探しに行ってしまったため、大変心配しているらしい。
ぜひ自分と一緒にアリーナを探しに行って欲しいと頼みこまれ、引き受けるソフィア。
パデキアがあるというソレッタへ向かうのであった。
ソレッタに到着した一行は、早速パデキアのことを街の人々に聞いてみた。
だがパデキアは五年前の干ばつで既に全滅していた。
それじゃ一体どうすれば、というかアリーナ姫は一体どこに、とソフィアが考えていると王の姿で畑仕事をしている人がいる。
あの人なら何かわかるかもと思い話し掛けてみる。
なんとその人はソレッタ国王であった。
国王の話では、南の洞窟にパデキアの種を保管しているとのこと。
しかし今では魔物の巣となっており、誰も取りに行けず困っているらしい。
しかもアリーナらしい人物が、別パーティとともにその洞窟に向かったという話も聞いた。
とにかく洞窟に向かうことにしたが、途中ブライが話し掛けてきた。
姫様が心配なので、馬車の外で戦わせて欲しいと。
うなずいたソフィアは、他のメンバーをどうしようかと考える。
トルネコを見ると顔と手をすごい勢いで横にふっている。
クスッと笑い、残りのメンバーをマーニャとミネアにお願いした。