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第四章「アリーナ登場」
パデキアの洞窟に入るとひんやりとしている。
慎重に進んで行くが、次々と魔物が襲ってくる。
そんな中ブライはすばらしい働きを見せた。
マーニャの炎系に対しブライは氷系の魔法を使う。
それだけでなく補助魔法も使いこなす。
きっとこのブライさんも導かれし仲間なんだわとちらっと考えつつ、ソフィアは魔物を倒していった。
だが洞窟の攻略は難航していた。
何しろ床に仕掛けがしてあり、踏むとある方向に勝手に進んでしまうのである。
一つ乗るところを間違えると、まったく違う方向へ運ばれてしまう。
一行が苦労していると、奥から別なパーティーが歩いてくるのが見えた。
ソフィアがブランカで会ったパーティーである。
だが最後にいるのは、髪をカールさせ帽子をかぶった女の子だった。
その女の子が見えたとたん、ブライが駆け寄って話を始める。
どうやら彼女がアリーナらしい。
ブライが何かを説得するが、アリーナに一蹴される。
自立心の高いお姫様のようで、ブライの手を借りずに自分の手でパデキアの種を入手したい様子である。
うなだれてブライが帰ってきたので、とりあえずアリーナたちの後をついていくことに。
しかし床の罠に阻まれ、アリーナたちを見失ってしまった。
仕方なくさらに洞窟の奥へと進む。
試行錯誤を重ね、やっとパデキアの種を手に入れることができた。
その後もアリーナたちを探したが見つからないため、ひとまずソレッタへ戻ることにした。
ソレッタで無事パデキアの根っこを入手した一行は、再びミントスへ向かった。
宿の部屋に入ると、既にアリーナが戻っていた。
パデキアの種を入手できず、洞窟からそのままここへ来たのであろう。
早速パデキアの根っこを煎じて、クリフトに飲ませる。
するとクリフトの顔色がみるみる良くなり意識も戻った。
喜び合うアリーナとブライ。
だがアリーナとクリフトの会話の中でデスピサロの名前が出てくると、ソフィアは表情を固くした。
どうしてあなたたちがデスピサロを、とアリーナに聞くと、アリーナは武術大会のことや、サントハイム城の人々が忽然と消えてしまったことを話してくれた。
ミネアの占いにより、アリーナたち三人が導かれし仲間であることを確認し、七人はともに旅をすることになった。
部屋を出たところで、詩人に呼び止められた。
以前ライアンという男が勇者を探してミントスに立ち寄り、その後西にあるキングレオに向かったというのだ。
キングレオはマーニャ姉妹の故郷の大陸にある。
まず姉妹のいたモンバーバラに寄ってみようと言う話になり、一行はミントスを後にした。
ソフィアは船上で海を眺めながら考えていた。
最後の仲間ってそのライアンて人なのかしら
ミントスの人たちの話だとずいぶんいかつい人だったみたいだけれど、怖い人だったらどうしようと、ちょっぴり不安になるソフィアであった。