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第六章「コーミズ村にて」
さてモンバーバラを出発した一行は、キングレオ城に向かう途中、マーニャとミネアの生まれ故郷であるコーミズ村に寄ることにした。
村の人々は二人の顔見知りのようで、二人の父エドガンやその弟子オーリンに関することを話してくれた。
ふと見るとこちらに向かって一目散に駆けてくる犬がいる。
二人の飼い犬ペスタだ。
ペスタは喜んで二人にじゃれついている。
そのうち一言吠え、ペスタは駆け出して行く。
ペスタを追いかけていくと、着いたところはマーニャとミネアの家であった。
ペスタが地下室に向かって吠えるのでゆっくり降りていくと、なんとスライムがいる。
しかしどうやら悪いスライムではないようで、西の洞窟にあるエドガンの研究所のことを教えてくれた。
エドガンの墓に祈りを捧げた後、一行は西の洞窟へ向かった。
洞窟に入る前にメンバーを決める。
マーニャとミネアは案内役として、もう一人を考えあぐねていると、トルネコが馬車の中で後ろを向いている。
トルネコさん、たまには体を動かさないと と声をかけると、トルネコはしぶしぶ馬車から出てきた。
大丈夫よ、この洞窟は馬車ごと入れるからと励まし、一行は洞窟へ入って行った。
さすがにここまで来ると敵も強い。
しかもマーニャの炎系呪文が効かない敵が出てくる。
ソフィアはミネアと二人で攻撃役と回復役を行うことにした。
いや正確にはトルネコも攻撃役なのだが、この男ソフィアの指示を聞かず、たまに独特の行動をとるのだ。
駄洒落を言って敵を笑わせる、子守歌で眠らせる、モンスターの口をふさいで呪文を封じる、転んだ拍子に武器が敵に当たり会心の一撃で倒してしまうなどなど。
最も驚いたのはトルネコの呼んだ商人軍団が、敵を殴り倒してしまったことだ。
トルネコさんて商人仲間にも人望があるんですねと褒めると、トルネコはしきりに照れていた。
無事にエドガンの研究所を見つけ、魔法の鍵を入手した一行。
これでキングレオ城に忍び込めそうである。
モンバーバラで聞いた若い娘たちの失踪事件、キングレオの新しい王様のこと、進化の秘法……
そしてマーニャとミネアの敵バルザックはキングレオ城にいるのか。
これらの謎を解き明かすため、一行は装備を整えキングレオ城に向かうのであった。