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緋弾とニートと愚昧な武偵

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 彼女は少し戸惑った表情で店の中を見ている、当たり前か何故なら此処 『ラーメンはなまる』はただのラーメン屋にあらず、ラーメンよりも美味しいアイスクリームが売りの店なのだ そして今、ミンさんと共にそれの仕込み中だそして ここに入ってきた事情を知らない客はラーメン屋からいきなり甘い香りがするわけだ したがって戸惑うのは自明の理だろう。

「あのすみません、ここ『ラーメンはなまる』ですか? すみません漢字あんまり読めなくて、優しいお姉さんが店長だって聞いたので.........」

オイオイ、漢字は一つも使ってないぞ

「優しいお姉さんのお店か...........うん、多分ちがう店だと思うよ?」

                      ボカッ!!

とミンさんに後ろからグーで殴られた、・・・・・・こういうことするから言ったんだよ.......と言ったら今度は確実に半殺しにされるので黙っておこう。

「嘘 教えてんじゃねぇ、でなんのようだ?」

痛む頭を押さえている僕を無視して話を進める、少しは気遣ってください。

「あの ここの上に探偵さんがいるって来たんですけど」

なるほど、アリスへの依頼者か、アリスが経営している?通称『ニート探偵事務所』の存在を知る人物はここを根城にしているニートたちと何の関係があるのだろうか?

「・・・そうか.....ナルミ、こいつをアリスんとこ、連れてけ」

ミンさんはここの客ではないので残念そうだ、僕は彼女をアリスの居城 308号室に案内することにしよう.......ん?、助手の解任を言い渡されたのに何で似たようなことやってるんだろう?、ま、いっか

・・・・・・・・・・・・・・・・



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・・・・・・・・・・・


 ところ変わって、308号室、ニート探偵事務所の中、アリスはいつものくまのパジャマ姿のまま今回の依頼者と対峙する。

「きみが今回の依頼者か、ぼくはアリス、ニート探偵だ、こっちは友人のナル.....わっ!!」

アリスは体をベットの奥のほうに後ずさる、なぜなら、はなまるに訪ねてきたこの少女がいきなり詰め寄り

「あの、抱っこして良いですか?」

とベットの上に乗ってきたからだ。

「な!.........どうして女子供はぼくを見ると抱きついてこようとするんだ!!」

 アリスはベットの上にあるぬいぐるみたちをバリケードのように積み上げながら拒否の言葉を浴びせている、「いや、その気持ち分からんでもないぞ?」と僕が言ったら余計にこじれそうなので黙るしかない。

「良いから、きみの依頼をいいたまえ」

この一言で彼女は神妙な顔つきになりこれまでの経緯を語りだした。

 彼女の名前は「メオ」、アリスが言っていたタイのチューレンという魔物に連れ去られないように名乗るまじないによる、伏せ名なので本名は分からない、メオのお父さん、ハローコーポレーション勤務、草壁昌也(くさかべまさや)が金庫の中身をもって外へ出ろと伝え メオはその言葉に従い、家を出た、それ以降の父親の所在は知らないそうだ そして彼女の住んでいるハローパレスというハローコーポレーションが経営しているマンションでヒロさんがそこの住人のところでヒモをしているときに彼女に何か困ったことがあったら『ラーメンはなまる』に行くと良いよと紹介され、現在に至る。

そして今彼女が持っている旅行鞄を開く

                「「「!!!!」」」

 そこには福沢諭吉がプリントされている日本銀行券、通称一万円札がその旅行鞄からあふれんばかりに詰まっている。

「・・・・きみの家はこれほど財蓄できるほど裕福なのかい?」

「うち、そんなにお金持ちじゃないよ」

「てか、これ もしかして会社の金じゃ.....」

 はっと僕は思わず口をふさいでしまう余計なことを言ってしまったと後悔に駆られるが

「お父さんは泥棒なんてしてないよッ!!!」

「落ち着きたまえ!!、メオ 今、ぼくらのやることは決まった、一つきみの父上の所在の検索、二つこの金の出所の調査だ、そしてきみがぼくに依頼しないならきみを警察に突き出す。」

 メオは警察に行くのをひどく嫌う、彼女の父は元大阪系のヤクザだったそうで 万一警察に知られたらハローパレスの出稼ぎ労働の人たちまで迷惑をかけると終いには顔を抑えて泣き出しそうな声で訴え始めた

「・・・・あのさ、僕は何かできないかな?」

 僕は自分自身で不思議だと思った、僕自身は能動的にこの事件に関わることはないと思っていたからだ。

 アリスは目を少し見開いて、少し考え込む・・・・そして......

「・・・・どうせ、ぼくが止めてもきみは何かのために これからも身を削り続けるのだろうね、でも......現状きみしかできないことを ぼくは きみ 藤島武偵に依頼(クエスト)として正式に依頼するよ、きみにぼくの依頼者(クライアント)、メオの護衛を頼む。」

「えっと、ふつつかものですが、よろしくお願いします。」

とメオは正座し、頭を下げてきた

 あれ〜?、もしかして依頼(クエスト)のダブルブッキングになっちゃった?
作品名:緋弾とニートと愚昧な武偵 作家名:札守