雪割草
そしてた気だるそうに、小屋の見張りについた。
早苗は、それを確認すると由紀の元へと向かった。
彼女は小屋中の娘たちにこれからの計画を伝えていた。
早苗はそれを手伝い、皆の結束を高めた。
その夜、見張りが寝てしまった頃、早苗は最後の締めに入った。
小屋中の娘たちで泣いている者は居なくなった。
皆、小屋から無事で逃げる決意を固めていた。
その陰りが薄れた顔を眺め、早苗は皆に呼び掛けた。
「しっかりやれば、絶対無事にここから出られます。諦めず、頑張りましょう! いいですね?」
娘たちは、彼女に答えた。
「はい!」