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ギャグマンガ日和をいい話にしてみた

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うさみは今、14歳だ。
一週間後、クマ吉の出所が決まっている。
日が経つにつれ、一秒が経過するにつれ、気持ちがだんだん不安になってきた。
主に、クマ吉が自分のことをどう思ってるか、が。

恨まれているに違いない。

その考えしか浮かばなかった。
会うのは不安なはずなのに、一刻も早く会いたいと思っていた。
元4-1メンバーで開くクマ吉の歓迎パーティの準備も進んでいる。
パン美先生も参加して、かなり盛大にする予定だった。
そして、自分の想いも伝えようかどうか迷っていた。
うさみは一日中その事で頭がいっぱいだった。
四年間想い続けてきた者のことで。
時は、長く、あっという間に過ぎた。


その日、学校で開く歓迎会に出かける準備をしていた。
そして、その時、うさみの家のインターホンが鳴った。
うさみは、鳴らした人物が誰か知らぬまま、ドアを開けた。


「久しぶりだね。うさみちゃん」
紛れもなく、彼だった。
成長し、体型も男性らしくなって、少し痩せていたが、どこか彼の面影が残っていた。
「出所したら必ず真っ先にうさみちゃんに会いに行こうと思ってたんだ。
 もう再生できたから安心し、うわっ!!!」
うさみは彼に抱きついた。
そして泣きながら一言かけた。

「おかえりなさい、クマ吉君」

彼はしばし驚いていたが、すぐにうさみを抱きしめ返し、返した。

「ただいま」

うさみは今までの心配事を話した。
「ごめんなさい。
 私の事、恨んでるよね?」
彼はまた驚いて、その意味を理解したのか微笑んで言った。
「全然。だってうさみちゃんが通報しなかったら僕は全く再生できなかっただろうし」
うさみは彼の言葉を聞いて、更に涙を流した。
しばし泣いた後、言った。
「できれば付き合ってくれない?」
「もちろん」
彼は微笑んで言った。
「あ、そうだ。
 学校で歓迎会やるんだ。ニャン美ちゃんもペン助君も待ってるから、行こう」
「うん。ありがとう。すぐ行くよ」

彼は、入ってきたとたんクラッカーによる歓迎を受けた。
掲げられた旗の文字を見たとたん、
涙を流しながらつぶやいた。

「みんな。本当にありがとう」
旗には、

『お帰りクマ吉!
 四年間お疲れ様!』

と、書いてあった。