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ブレイズ-G-サイファー
ブレイズ-G-サイファー
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東方南十字星 the SouthernCross Wars二

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「いや、誰か居るかもしれん。登るぞ」

井野村がすらすらと駆け上がる。その速さに彼らはうまくついてはいけないようだ。


数分後、羽田の予想通り神社にでた。なにやら人だかりができている。

「なんや?オレ達の時代はもう神社なんぞ拝見に来るやつおらんぞ?」

神社には参道に行列が出来ていた。さらにはビニールシートを広げなにかを食べている者もいる。
羽田は、陸自の頃に経験した炊き出しの光景を思い出していた。

「巫女さんや神主さんはいますかね。ちょっと探してきます」

一言言うと羽田は、人ごみの向こう、本堂近くへと姿を消した。

数分後、羽田はもう一人巫女らしき少女を連れて戻ってきた。

「こちらが、さっき言った仲間です」

「なんや?あんた。いつのまに巫女はんナンパしてきたんか?」

吉本が抜かしたことをほざくと、
ガン!!

「イで!?」

「バカですか?あんた」

羽田が殴った。

「・・・・で、この人達は誰?」

今まで彼らの様子を見てるだけだった巫女と思わしき少女は、四人にたずねる。

先に返答したのは井野村。

「申し遅れた。我々は地球防衛軍(EDF)第11特務遊撃隊SCF(サザン クロス フォース)だ。
私は隊長の井野村だ。」

「同じく、指揮官の岡島だ」
「吉本や。名前ぐらい覚えとれ」
「羽田です。以後お見知りおきを」

「ふ~ん・・・私は『博麗 霊夢』よ。この神社の巫女をやってるわ。て言うかなんであんた達下の名前
名乗らないの?」

「言う必要自体ないからn「操汰」「交次」「総四郎」・・・・成太だ」

四人が続けざまに名乗る。

「とにかく、あんた達何者?特務とか、遊撃とか、まったく意味分かんないんだけど」

「う~ん・・・・何者、と言われてものう・・・」

「まぁ、簡単に説明するとお金で雇われて仕事を手伝う、と言えば分かりますか?」

「じゃあ早速お願いできないかしら?」

「なんだ?」

井野村が反応する。

「とりあえずはお守りとか札売ったり、あとは「おーい、霊夢ー!なにやってんだー!?」という訳で、
なんか手伝って頂戴。報酬は売上金の何割かあげるわ。それじゃ」

そう言い残すと、霊夢は声の主である黒い帽子の少女のところへ行ってしまった。

「俺達の仕事は戦争関係だっつーの・・・・」

「まぁ、金貰えるんやからええやろ。それに、頑張ったら飯貰えるやろうし」

「そうですね。僕もうおなか空いて」

「よし、行くぞ」

「え?」

まだ納得いかないのか、岡島が声を上げる。

「俺達の目的はあくまで捜索および情報収集。何もせず聞くだけだと失礼だろう。それに、この異様な
人だかりはただ事じゃない。事実、ここはどうやら、避難所のようだ」

「まぁ、そこまで言うならやるけども・・・」

そうして彼らは、適当に炊き出しの手伝い、売店の店番など、それぞれ位置につくと作業を開始した。


「あ、手伝いの目的聞いてねーや」
そう岡島が気付いたのは、開始してから十分後の出来事であった。




―――Side羽田―――

「ふぁぁ~・・・」

眠い。いくら早寝早起きしても、やっぱり眠い。おまけにおなかも空いてる。

現在、僕は炊き出し、荷物運び、怪我人の手当てを行ったりしている。

なにしろ医務担当の人が少ないそうだ。僕も元陸自として手伝わないわけにはいかない。

自衛隊のことについて話しても、みんな揃って首をかしげるだけだ。
いったいなぜ日本人にも関わらず自衛隊の名前すら知らないのか・・・・・・。

もしかして・・・・?
もしかすると・・・・?
今僕達がいるこの日本は・・・・?

「少し、考えすぎでしたね・・・・」

まさか、ここがパラレルワールドなんて、信じられるわけがない。
仮に存在したとして、なぜ僕らが飛ばされるのか、不思議でしょうがない。

とりあえず、今は目の前にある仕事に集中し、ここはものすごいくらいの田舎なんだという事で完結させた。




―――Side吉本―――

現在、オレは調理場のような場所にいる。

理由は簡単。手伝いだ。
なにしろオレはこう見えて料理は得意さけん、ぶきっちょなおっちゃんらにかわってオレが一部の連中
と交代でまわっとる。

「兄ちゃん、もうええぞ?」

「ん、ほうか。ならさっき教えたことよくおぼえとれ」

「あいよ」

ここはええのう。なによりも大阪弁でしゃべるやつがまだ大阪以外のとこにもおったさけん。

「腹も減ってきたとこやし、そろそろ食うか。」

一言つぶやき、さっきもらった豚汁をくおうとするが、

「ちょっといいかしら?」

誰や、一番オレが楽しみにしとったメシを邪魔するやつは・・・・
そう思って振り返ると、もう何時間前かも分からん時に会った巫女やった。たしか霊夢とかいったか。

「なんや、ちょっくら前の姉ちゃんやないけ。なんや?どこぞ助けが必要か?」

「いや、そうじゃなくて・・・・会ってほしい人がいるんだけど」

「あぁ・・・いや、ちょい待ち・・・(ズズ――――)はぁ・・・で、その会ってほしいちゅうのはどいつや?」

オレは一気に豚汁を飲み干し、再びたずねる。

すると目の前に、普通の男なら一瞬でやられそうなくらいの女がきた。

容姿は、金髪のロングヘアー。先をいくつか小さなリボンで結んで、ドレス・・・なのか?とにかく白い
ロングスカートに紫色の前掛けをつけて、日傘をさしとる。
さすほどの日差しやないと思うんやけどな。

「あんたがオレに会いたい言うたもんやな?」

「えぇ、そうよ」

そいつはオレの隣に座った。
すると女は、空間に『亀裂』みたいなもんを開き、中から酒の入ったビンと杯を取り出した。

あっけにとられてるオレへ、杯が渡される。気が付けば霊夢はどこかは行った。

「どうしたのかしら?お酒は苦手?それとも・・・・私の美しさにでも見とれた?」

「ん、あぁ、酒は好きやけども、あんた・・・・それどんな手品や・・・・・?」

おんどれ何ぬかしとんじゃと言おうとしたが、今のオレはそんなことよりこいつのやった手品?にあっけ
にとられていたため、反抗する事も出来なかった。

「話は飲みながらにでもしましょ?長くなりそうだし」

いや長いんだったら酒飲まんでさっさと済ませと一瞬思ったが、こいつの言ってる事も間違ってはない。
長話はつかれるし喉も渇く。だったら疲れないように喉も潤しながらしゃべる方がええわな。
それに、酒はオレの大好物や。ラッキー♪

んなわけで杯を受け取り、注いでもらう。
早速一杯目を飲み干す。アルコール低いな。

「えぇと、まずは私のことよね・・・私は『八雲 紫』。貴方にさっき見せたものは『境界を操る程度の
能力』よ。「境界」と名がつくものならある程度あやつれるの。・・・・・・貴方は?」

「オレは吉本交次や。能力は・・・・重火器を扱う程度の能力?w」

「別に無理に考えなくてもいいわよ」

オレはカラカラと笑う。
それにつられて紫も若干苦笑する。

「ふふふ・・・・それで、いきなりなんだけど・・・・・」

「なんや?」

紫の顔が真剣な物へと変わる。

「一つ依頼、頼まれてくれないかしら?」