Muv-Luv Alternative~二人の傭兵~
俺の姿を見るなりそう言ってる。鏡で自分の姿を見たわけではないが、宗像が言うならそうなのだろう。似合ってないと言われないでよかったよ。
「有難う。で、なんのようだ?」
「そう連れない事を言うな。腹も減ってきているだろ?PXに行かないか?皆待ってるよ」
PX?まぁ、俺に腹も減ってきていると聞いてきたのだから食堂のようなものでいいのだろう。
聞く手間も省けたのだから連れていってもらうとしよう。
「シルビアも誘っていいか?」
「当然だ」
宗像の了承を得てから部屋を出てシルビアの部屋に向かう。と言っても隣同士な訳だから遠くに行く訳でもない。
いきなり部屋の中に入ってもよかったのだが…後ろには女性である宗像もいるので、そこら変は自重しなければならない。…自重と言うよりはそれが常識なのだが。
「シルビア。宗像達と一緒に食堂に行かないか?」
ノックしてからそう呼びかける。
部屋の中からベッドが軋む音が聞こえてきたあたり寝ようとしていたのだろうか。
開いた扉から見えたシルビアの顔は少しだけ眠そうな表情をしていた。本当に寝ようとしていたのか?
「悪い。寝ようとしてたのか?」
「気にしなくていいですよ。それでは私も一緒に行っていいですかね?」
シルビアの言葉に宗像も返事を返し、三人でPXとやらに向かう事になる。
作品名:Muv-Luv Alternative~二人の傭兵~ 作家名:灰音