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Muv-Luv Alternative~二人の傭兵~

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 ライフル、マシンガン、そしてミサイルに関してはあの時の戦闘の際に弾切れをおこした為に今はどうなっているか分からない。

 只香月の言っていることが本当ならば俺達が使用した実弾兵器はそのまま使用されるだろう。寧ろ兵器に関してのデータは公開される筈だ。

 兵器に関しては誰でも月光以外誰にでも使えるものだからな。

「二人ともわかってると思うけど、実弾兵器はそのままよ。問題なのは新しく詰んだML機関と荷電粒子砲のほうね。まぁ、データを見てもらえば早いか」

 そう言いながら香月は俺達にデータが記載された資料を俺達の方に渡してきた。

 少しの期待と不安を織り交ぜながら手渡された資料の方に目を移す。

 資料の上、つまりは新型機の名前がまずは目に入った。

−黒輝皇二型−白輝皇二型−

 どうやらこの二つの名前が俺達の新しい機体の名前らしい。

 漢字の形を見るからに前の名前を流用してくれていることが分かる。

 機体の名前を確認したあとは早速問題になるであろうML機関と荷電粒子砲の項目を見ていく。

「これは…」

 結論から言えば荷電粒子砲の威力には目を見張るものがある。

 幅50mには及び、更にはその余派衝撃で200mには間違いなく被害が及ぶであろう高威力。

 更にはML機関の重力制御を使うことにより直線型から円形型、つまりAAと同じ形で使用することが出来る。

 前回見た凄之皇の荷電粒子砲と比べかなりの改良が施されている。

 これはすごいな…。

「単純な威力は凄之皇に劣るけど、あの機体の大きさから考えればそれが最大限引き出せる威力でしょうね。まぁ…機体は二つあるんだから、凄之皇の荷電粒子砲とはなんら威力は変わらないけどね」

 さらっととんでもないことを香月は言っているが、たったの二機に詰んだ荷電粒子砲が凄之皇の荷電粒子砲と同じ威力を誇る、と言うのは異常なことだ。

 そんなことをこうも簡単にやってのけてしまう辺り天才なのだろう。

「だがこれほどの威力を維持するためには相当のエネルギーを消費するんじゃないのか?」

「当然よ。荷電粒子砲を一発使えば暫くの間荷電粒子砲の使用はできなくなる。っていってもこんな兵器ばかばか使う訳にはいかないわよ」

 言われて見ればその通りだが…。

 荷電粒子砲を使う場面は限られてくるだろう。此処まで威力、そして範囲があるならば味方にも被害が及ぶ可能性が出てきてしまう。

「それでこのML機構の操作はどうすればいい?此処に記載されていることだけではよく分からないんだが」

「それに関しては見るよりも直接体で体感した方が早いわよ。今社が調整してくれているから、明日には出来るようになっている筈よ。只それはML機構のシミュレーションのみで、機体のシミュレーションではないと言うことは理解しておいて。まだ機体の調整に時間が掛かりそうだから、そっちのシミュレーション完成の目処は立っていないわ」

 やはり機体の搭乗はぶっつけ本番になるのだろうな…。

 まぁ操作性が一緒ならば問題はそこまでないだろうが…不安と言えば不安だな。

 だが作戦実行前にシミュレーションが出来ようが出来まいが、俺のやることは只一つ。

 誰も死なせずに作戦を完遂させる。

「だから今日は部屋の方に戻って休んでおきなさい。明日からのシミュレーション訓練は頭を酷使するわよ」

「分かった。そうさせてもらう」

 香月から渡された資料をそのまま持ち、香月の部屋を後にしようとする。

「もし暇があるんならハンガーの方にいる社に声をかけてあげなさい。あの子貴方たちの為に相当頑張ってるわよ」

「分かった」

 短い返事を返してから香月の部屋を出る。

 そのまま部屋の方には踵を向けず、シルビアも何も言わずにハンガーの方に向けて歩みを進めた。

 社が俺達の為に頑張ってくれていることは分かるが…何故俺達の為にそこまでしてくれるのだろうか。

 確かに只香月に命令されたから、なんて可能性はあるかもしれないが、香月本人がああいっていたのだから、恐らくは社本人の意思だ。

 そうなると余計分からなくなる。

 単純に俺達には力があるからか?…いや、それは違う。俺達をそんな目線で見る奴の瞳は見れば分かる。だから、社は違う。

「なあシルビア。どうして社はこんなにも頑張ってくれているのだと思う?」

「さぁ。私には人の心が読めませんから」

 そう答えたシルビアの意図は分からず、ハンガーに着くまでの間俺は一人で考え続けた。

 が、結局明確な答えは浮かばず、何ともやるせない気持ちになってくる。

「あの子はあの子なりに目指しているものがあるんですよ」

 目指すものか…。

 社の目指すものが何かは分からないが、頑張ってくれているならば何でもいいか。

 理由なんてなんでもいい。只その目指しているものにどう努力するかが大切だから。

 …深く考えずいに、今は自分の出来ることをすればいい。今の俺とシルビアは他人の考えを気にする余裕などないのだから。


作品名:Muv-Luv Alternative~二人の傭兵~ 作家名:灰音