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ローゼンメイデン異伝 「水銀燈の灯り」

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「水銀燈姉さま、私が美味しい紅茶を用意しました。
 スコーンは美味しい紅茶あってのお菓子なのだわ。
 このお茶会は私が…」
 水銀燈の手が真紅のヘッドドレスに優しく置かれた。
 真紅は目を開けた。
 そこには誰よりも美しく、誰よりも気高く、誰よりも優しいお姉さまの
笑顔があった。
 真紅の頬が赤くそまった。
「ありがとう、真紅ぅ。さすがねぇ」
「い、いえ、水銀燈姉さまのためでしたら、このくらいあたりまえなのだわ」
 真紅は、ローゼンメイデンの第1ドールである「水銀燈」が大好きなのだった。