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終わりなき境界線上のエデン EPISODEⅠ

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第四話 生か死か!史上最悪の追いかけっこ(デス・チェイスフットレース・バトル)


午前8時50分 多摩・青雷亭
店の中で佇む一人の少女。しかし、顔は無表情で、感情がないほど静かであった。そこへ、一人のお客が入ってきた・・・・。
カランカラン・・・。
その客は何と・・・良介が助けた銀色の髪の少女であった。
謎の少女「・・・・すみません・・・・ここは一体・・・・どこでしょうか?。」
少女「・・・・・」
謎の少女「・・・・す、すみません・・・失礼しました・・・・。」
そう言い残すと店に出ようとする少女。そこへ、彼女が・・・。
少女「ここは・・・極東独立自治国『武蔵』です・・・・それとお客様のお名前は?。」
謎の少女「!・・・・私は・・・シオンと申します。」
少女「・・・・シオン様・・・P-01sと申します・・・・。」
シオン「P-01sさんですか・・・すみません・・・ここに来たのは初めてだったので・・・詳しく教えてくれませんか?。」
P-01s「・・・ええ、わかりました・・・・!?。」
ズウウウウウウン・・・・・ドガアアアアアン・・・・・。
何処からか爆発している音がしていたが、それは、良介、オリオトライ、梅組との三つ巴の戦いの合図でもあった。
一方、怒れるオリオトライから逃げる良介では・・・・。
宮本良介「うおおおおおおおお・・・・・・・。」
バアンッ、バアンッ、バアンッ、バアンッ・・・・。
空から攻撃を受ける良介。
シロジロ・ベルトーニ「いいぞ、貴様等!、もっと金を使え!!」
ハイディ・オーゲザヴァラー「契約成立、ありがとうございました。」
シロジロ・ベルトーニ「商品だ!!。」
マルゴット・ナイト「商品、ありがとう~~。」
嫌らしい笑顔を見せるシロジロから商品を貰うマルゴットとナルゼ。
マルゴット・ナイト「いっけぇぇぇぇぇ!。」
二人は、貨幣とペンを用いて術式を形成し、弾丸と化した貨幣は、シロジロから商品に当たると無数の弾丸と化して、良介、オリオトライに目掛けて攻撃する。
ダダダダダダダアアアアアアアン・・・・・・・。
マルゴット達の攻撃をかわしながら、“多摩”企業区へ向かう二人。そこへ・・・・。
オリオトライ・真喜子「あら、アデーレ、貴方が一番?。」
アデーレ・バルフェット「自分、脚力自慢の従士ですって。」
商店街へ向かう良介とオリオトライに、アデーレが強襲して来た。
アデーレ・バルフェット「従士アデーレ・バルフェット、一番槍、行きます!。」
加速する彼女の狙いはオリオトライではなく、良介であった。
ガキィィィィン・・・・・ギギギ・・・・・チィィィィィィィン・・・ダンッ。
突撃するアデーレの槍を「物干し竿」で受け止め、弾き返す良介。
アデーレ・バルフェット「(!!・・・す、すごい!!、この人は・・・・まるで戦いを慣れているみたいに・・・・でも、自分は従士、必ず一撃で決めます。)」
ダンッ、ビュウウウウ・・・・ガキィィィン、ガキンッ、キィンッ、キィンッ、キィンッ・・・ジャキィィィィン・・・・・・ギリギリギリギリ・・・ギリギリギリギリ・・・バッ、タタッ。
良介の物干し竿とアデーレの槍と小競り合いが続き、拮抗する。アデーレの連続攻撃に対し、良介は冷静に対処し、相手の攻撃を防ぎながら受け流していた。
アデーレ・バルフェット「はあ・・はあ・・はあ・・はあ・・。(す、隙がありません・・・こうなったら・・・・ギリギリまで接近して・・・・渾身の一撃で決めます!!。)」
うまく攻撃を当てられず、焦るアデーレだが、良介の懐に潜り込み、渾身の一撃を与える。
ビュンッ・・・ガシッ。
アデーレ・バルフェット「(えっ!?・・・・そ、そんな・・・ま、まさか・・・・か、かわされた!?。)」
宮本良介「おめーの攻撃は単調すぎる・・・懐に潜り込む攻撃はなかなかのものだが・・・俺の親分に比べれば、おめーの攻撃なぞ、たいした事もねーな・・・。」
アデーレ・バルフェット「え?・・・お、親分?。」
良介が親分と呼ぶ言葉に呆気するアデーレ。そこへ、でっかいカレーを持ったインド人が上空からやって来た。
ハッサン・フルブシ「カレ~~、ドウデスカ~~?」
そこへ、オリオトライが攻撃してきた。良介は、すかさず、槍で長刀を弾き返し、物干し竿で攻撃する。
アデーレ・バルフェット「え、わっわっわっわっ!!。」
ガキィィィィィン・・ザンッ、バシッ、ドスッ。
宮本良介「な、何っ!?。」
ハッサン・フルブシ「ゴフッ!?。」
何と、良介の物干し竿を蹴り飛ばされ、後ろにいたハッサンの腹に命中、悶絶した。
オリオトライ・真喜子「甘いわよ。この程度の攻撃じゃ、私には敵わないわよ。」
宮本良介「くっ!。」
舌打ちする良介。オリオトライの本気の一撃が迫る。
オリオトライ・真喜子「とどめよ・・・その首・・・貰ったわ!!。」
ビュンッ・・・ザシュウウウウン・・・・グジャッ。
オリオトライ・真喜子「なっ!?。」
何と、オリオトライが切り裂いたのは・・・・先ほど、ハッサンが持ってきた巨大なカレーであった。悶絶したハッサンから飛んできたカレーが良介の身代わりになったのだ。
オリオトライ・真喜子「逃がさないわよ!?・・・・取ったあああああ!!。」
宮本良介「くっ!・・・!!・・・・おりゅああああああ!!。」
オリオトライ・真喜子「なっ!?。」
ハッサン・フルブシ「ベゴバッ!?。」
ゴキッ・・・ヒュウウウウウウウウウン・・・・・ドガッ、ボカッ、ドンッ。
何と良介はハッサンを盾にして防いだ。攻撃をもろに受けたハッサンから鈍い音がして、あっという間に吹っ飛んでいった・・・・・。
アデーレ・バルフェット「は、ハッサンさ~ん・・・。」
オリオトライ・真喜子「ちょっと、君・・・・他人を盾にするのは良くないと思うけど・・・。」
宮本良介「人を切り殺そうとする人に言われたくは、ねええよ!!。」
アデーレ・バルフェット「わっ、わっわっわっわっ・・・・・って、あああああああっ!!。」
スカッ・・・・ヒュウウウウン、ドカッ・・・・シュッ、タッ。
槍で突撃させるも、かわされ、地面に落ちるアデーレ。後ろに下がる良介。
オリオトライ・真喜子「そんな見え見えな攻撃にやられる私じゃないわよ。」
宮本良介「・・・・」
タッ・・・タッタッタッタッタッタッ・・・・。
オリオトライ・真喜子「って、逃げるつもり?。そうはさせ・・って、あれえええええ!!。」
何と、オリオトライが屋根から滑り落ちていった・・・・。原因は・・・屋根にぶちまかされたカレーであった。それがオリオトライが脚を滑らせたのだ。
宮本良介「悪いな、逃げるのも作戦なんだよ・・・って、やば・・・・。」
ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ・・・・タッ・・・ヒュン。
マルゴット達の攻撃をかわす良介。それを見るマルゴットは・・・。
マルゴット・ナイト「・・・す、すごいね、ナッちゃん・・・先生を出し抜くなんて・・・。」
マルガ・ナルゼ「・・・で、でも・・・めちゃくちゃすぎるよ・・・あいつ・・・。」